X Premiumとは?現在使える機能まとめと導入メリット

X Premiumとは、X(Twitter)の月額制の有料プランです。
X Premiumにすることで、ブルーバッジが付いたり、投稿できる文字数の上限や長尺の動画をアップロードすることができるなどの機能が解放かれます。これにより、X(Twitter)の活用の幅が広がり、積極的なマーケティングが可能になります。
この記事を読んでいる人は、X Premiumに課金するメリットがあるのかを知りたい人でしょう。また、課金することでマーケティングにメリットがあるのかを知りたいと思います。この記事では、XPremiumにする具体的なメリットや使える機能について解説をしたいと思います。
X Premium(旧Twitter Blue)にするためには?
課金する方法は、ブラウザから直接申し込む方法とiOSやGoogle playを通して行う方法があります。また、これらは実は料金が異なっています。そのため、最も安価なブラウザからの申し込み方法を確認します。

X Premiumにするためには、変更したいアカウントにブラウザからログインして、X Premiumのメニューをクリックします。

すると、上記のようなポップアップが開きます。ベーシック、プレミアム、プレミアムプラスの3つのプランがあります。標準的なプランは、プレムアムが該当します。プレミアムにチェックを入れて、サブスクライブして支払うを選択し、クレジットカードをStripeに登録して契約します。
年間払いの方が金額は安いです。しかし、途中解約することができないことや凍結などのペナルティを受けた時に、契約を他のアカウントでし直せるわけではありません。そのため、月額を選ぶことをおすすめします。
X Premiumの機能とは?
X Premiumにすることで、さまざまな機能を使うことができるようになります。ここでは特にマーケティングの面でのメリットがわかるように解説をしていきます。
ブルーバッジの追加
ブルーバッジとは、プレミアムプラン以上にした時に認証されるとアカウント名の横につく青いバッジのことです。ちなみに、組織済み組織は黄色いバッジ、政府関係のアカウントの場合は、グレーバッジがつきます。

ブルーバッジがつくと、目立つだけではなく、認証済のアカウントとして振り分けられます。

Xは、ブルーバッジのついたアカウントを優遇しています。例えば、Xの収益化の条件には、ブルーバッジのアカウントに500人以上にフォローされていなければならず、収益の対象になるエンゲージもバッジが付いているアカウントに限定されています。
そのため、相手側にメリットがありますので、相互フォローしてもらいやすいのはブルーバッジがついたアカウントです。
その他に、以下のメリットがあります。
- おすすめのタイムラインに出現しやすい
- リプライでは上位に表示されやすい
また、ブルーバッジは、アイコンやアカウント名を変更した時には再認証に時間を要する場合があります。
ポストの投稿60分以内は編集が可能
ポストの投稿は、投稿してから60分以内であれば、編集することができます。修正したコンテンツは、修正を加えたことがわかるようになっており、以下のように修正前と修正後がわかるようになっています。情報の更新、タグ付け、添付したメディアの並べ替えをすることができ、現在のところ、元のポストと引用のみとなっています。

再生時間の長い動画のアップロードが可能
通常の場合、X(Twitter)はウェブサイト、iOSアプリ、Androidアプリでのアップロードを4分間の動画に制限しています。X Premiumに加入しているユーザーは、最大3時間または8GBまでの1080p動画をアップロードすることができます。
最大25,000文字までの投稿が可能
エックスの投稿が、従来は、280文字(全角140文字)でしたが、X Premiumの加入者は、2023年4月14日から、25,000文字(全角12,500文字)で投稿することができます。また、文字の装飾をすることができ、太字と斜字の編集が可能になりました。
サブスクリプションによる収益化

サブスクリプションとは、有料で登録したユーザーにのみ特定の投稿を閲覧できるようにしたり、非公開のスペースに参加ができるようにすることができます。Xから収益を得ることができます。ただし、以下の要件を満たす必要があります。
- プレミアムにサブスクライブして認証を受ける
- 2,000人の認証済みフォロワー
- 過去3ヶ月間のオーガニックインプレッションが500万件
- 過去30日間アクティブ
- 18歳以上である
クリエイター収益配分
特定の要件を満たしたXプレミアムのアカウントは、XPremiumの収益の一部の配分を受けることができます。XPremiumのアカウントからのいいねやリプライなどのエンゲージを受けた分だけ収益の配分を受けることができます。ただし、誰でも良いわけではなく、影響力の強いアカウントほどスコアが高いとしています。
クリエイター収益配分を受けることができるアカウントの要件は以下の通りです。
- プレミアムにサブスクライブして認証を受ける
- 500人の認証済みフォロワー
- 過去3ヶ月間のオーガニックインプレッションが500万件

カスタムナビゲーション
カスタムナビゲーションは、ナビゲーションバーに表示される項目を選択して、お気に入りのコンテンツやエックス機能にすぐアクセスできるようにすることができます。アプリ画面下部のナビゲーションバーに表示される項目を、2つから6つの範囲で選択することができ、必要に応じて初期状態に戻せます。
X Premium限定のサポートフォーム


X Premiumを契約すると、専用のサポートを受けることができます。基本的にX Premiumの独自の機能の問題での問い合わせが可能です。
相互フォロー以外のアカウントにもDMを送信することが可能
2023年6月14日のアップデートで、XのDMは無課金では、相互フォローのみになりました。また、DMの送信メッセージ数も1日500回となっています。X Premiumは、この制限がなく、相互フォロー以外のアカウントにもDMを一方的に送信することも可能です。
Grokを使用可能に
Grokとは、xAI社が開発している生成AIです。Xのデータを取り込んでいるため、最新の情報をもとに出力できることが最大の特徴です。現在、Grokは、XPremium以上のプランのみ利用できるようになっています。
X Pro(旧TweetDeck)がX Premium限定に提供
デザインが一新されて改良されたX Proが、X Premiumのみの提供に変更されました。
X Proは複数のカラムを1つの画面で閲覧することができ、1つのアカウントをチームで運用することができるようにしたアプリケーションのことです。高度なトレンド分析ができるだけでなく、特定のワードを含んだ投稿のみを検索することができます。例えば、自社の製品をレビューしているユーザーに対して、お礼のリプライをつけることもできます。
X Premiumがマーケティングに使える点
X Premiumは通常のアカウントに比べるとブルーバッジで目立つ他、おすすめで表示されやすくなるため、多くの人に情報を拡散することができます。それだけではなく、140文字に縛られないメッセージをポストすることができます。特に、次のようなケースでは、活躍すると考えられます。
政治家の政治活動
近年、Xでの情報発信が、政党の支持率を向上させ、選挙を有利にすると言われています。タイムリーな情報を発信し、それらが支持者によって拡散されることで視認性を高めることができます。その反面、140文字以内での表現では、勘違いを及ぼす可能性があるため、文字数を長くすることは重要なことです。また、動画でのメッセージの配信も、X Premiumであれば、長尺の投稿が可能です。
そのため、政治家の政治活動では、XPremiumへの課金は必要と言えるでしょう。
インフルエンサー(アフィリエイター)
インフルエンサーは露出を高めることがです。XPremiumは、通常のアカウントに比べるとおすすめへの表示がされやすいことの他、本人であることを認証します。そのため、インフルエンサーはなりすましのアカウントを作られやすいですが、バッジをつけていることが本人であることの証明になります。また、クリエイター収益配分を有効化していることによって、収益を得ることもできます。
会社経営者
企業の情報を広めるために、会社経営者がSNSで積極的に情報を発信すること自体増えています。X Premiumに課金をすることで、フォロワーが増えやすくなり、表示回数の伸びやすくなります。また、コミュニティもブルーバッジが付いていることを要件としているところもあり、交流の幅を広げることもできます。
X Premiumを使う上での注意点とは?
ブルーバッジはなりすまし防止の意味もあり、認証されるまでに時間がかかります。この間に、アカウント名やアイコン名を変更することができません。
認証にかかる期間は、時期によって違います。頻繁にアカウント名やアイコン名を変更する運用をしているアカウントは、通常アカウントの方が良いでしょう。
X Premiumとその他のプランとの比較
Xの有料プランには、Premiumの他にベーシックとPremium+があります。それぞれのプランの機能の違いと料金の違いは以下の通りです。
プラン名 | Web経由(月額) | iOS経由(月額) | Android経由(月額) | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|
ベーシック | ¥368 | ¥480 | ¥490 | 基本的な投稿機能拡張・小規模ブースト |
プレミアム | ¥980 | ¥1,280 | ¥1,290 | 認証バッジ・広告50%削減・収益化機能 |
プレミアムプラス | ¥6,080 | ¥8,000 | ¥8,190 | 広告完全非表示・Grok 3 AI・Radar検索・記事機能・最大ブースト |
ベーシックプラン
- 投稿編集機能: 投稿後1時間以内に最大5回の編集可能
- 長文投稿: 最大25,000文字(日本語)の投稿可能
- 動画アップロード: 最大3時間/8GBの1080p動画対応
- 基本カスタマイズ: アプリアイコン変更・ブックマークフォルダ管理
制限事項:
- 広告表示(通常通り)
- 認証バッジ非付与
- 収益化機能不可
プレミアムプラン
- 主要機能(ベーシック機能に追加)
- 認証バッジ: 青色チェックマーク付与
- 広告最適化: タイムライン広告50%削減
- 収益化機能: 広告収益配分・クリエイターサブスクリプション
- 高度ツール: X Pro・Media Studio・アナリティクス
- ブースト強化: 返信表示優先度「大」
プレミアムプラスプラン
- 主要機能(プレミアム機能に追加)
- 広告完全非表示: タイムライン広告ゼロ
- Grok 3 AI: 世界最高水準の生成AI(DeepSearch・推論機能)
- 標準/ユーモアモード切替可能
- マルチモーダル(画像認識)対応
- Radar検索: 高度な検索演算子(例:
min_faves:100 url:example.com
) - 記事機能: ブログ形式投稿(LaTeX数式・メディア埋込対応)
- 最大ブースト: 返信表示最優先
まとめ:Xに課金する価値はあるのか?
X Premiumは、ほぼ全てのXの機能を使うことができ、無料アカウントは、利用の範囲が制限されています。
ブルーバッジが有効になっているアカウントが優遇されており、Xの収益を伸ばす条件が、「X Premiumユーザーからのエンゲージ(いいねやリプライ)のみを評価」すると言われているので、マーケティングに使うアカウントはブルーにする必要があります。
また、Xでは、課金をすることで、収益化の権利を得ることができます。決して報酬は多くはありませんが、空き時間でスマホで行うことができる点を考えれば、都合のお小遣い稼ぎはできるでしょう。