【飲食店向け】ホームページ集客とは?自作方法から集客までを解説
飲食店の検索方法として、グルメサイトよりもGoogle検索を使う人の割合が増加しています。そのため、飲食店を見つける時には、Googleビジネスプロフィールやホームページを閲覧される機会が増加しています。
飲食店がホームページを作成する時の注意点と、作成するためのおすすめのサービスについて紹介します。
飲食店にホームページはいらないのか?
Web集客コンサルタントの中には、飲食店にはホームページは、必要ないと答える人が多いですが、繁盛店ほどホームページの保有率が高く、しかもコストをかけています。高級店や積極的な店舗の展開を考えているのであれば、ブランド価値を高めるホームページは必要です。逆に、客数をとにかく獲得することを目的にした居酒屋の場合は、グルメサイトを分散させることで集客を狙った方が良いことも多いです。
ホームページの集客といえば、SEO対策が主軸です。たとえば近くのレストランを検索する時に、「地域名 レストラン」と検索します。その時に上位に表示されるのは、食べログやぐるなびをはじめとしたグルメサイトの検索ページやまとめ記事ばかりです。
そのため、飲食店がホームページを作っても上位表示されないからいらないという判断になりがちです。
しかし、グルメサイト経由の予約には、手数料が発生します。この手数料には、予約客数や売上によって変動するものです。たとえば、食べログでは、ディナー予約では200円(税別)の手数料が発生します。かりに、単価が1人4,000円のコースだとすると、手数料率は5%かかります。
飲食店の販売促進に使える予算は、5%です。そのため、この時点でオーバーしており、グルメサイトに依存しすぎると、販売促進費の割合がどうしても高くなりすぎます。
そこで、TableCheckのような手数料がかからない予約システムで受け付けることで、コストを下げることが見込めます。
飲食店がホームページを作成するメリットとは?
飲食店がホームページを作成することで得られるメリットは以下の通りです。
- 予約の受付でとりこぼしを減らせる。
- ブランディング効果で集客を効率化
- 情報発信の強化
予約の受付でとりこぼしを減らせる。
ウェブ予約のメリットは、電話予約に比べて、予約の受付に要する時間や手間を削減することができます。また、グルメサイトに依存すると、手数料が発生します。
TableCheckやトレタのような予約システムを導入することで、ウェブ予約にかかる手数料の割合の低下を期待することができます。これらの予約システムに結びつける方法は、Googleビジネスプロフィールの露出とホームページからの誘導です。
ブランディング効果で集客を効率化
空間やメニューのビジュアルに重きをおいているレストランであれば、そのイメージを直接訴求することで、来店につながる可能性があります。
レストランの魅力が訴求されるデザインに優れたホームページを用意することで、「記念日やお祝い事の時にこのお店を使いたい!」というブランディング効果も期待できます。
情報発信の強化
ホームページで最新の情報を掲載することができます。
営業時間、メニュー、料金、アクセス方法などの情報は、Googleビジネスプロフィールに掲載することもできますが、特定の期間のキャンペーンやメニューを紹介し、そのまま予約に結びつけるようなコンテンツページを作成できるのは、ホームページならではのものです。
ビジネスプロフィールは、業種などのキーワード検索では表示されやすいですが、料理名などでは、検索されません。たとえば、たまたま入ったレストランで食べたハンバーグが美味しかったけれど、店舗名や具体的な住所を忘れてしまうことはよくあることです。ホームページにブログを組み込んで記事を追加すれば、手がかりを残すこともできます。
飲食店がホームページを作成するデメリットとは?
飲食店がホームページを作成するデメリットは以下のようなことがあります。
- 販促費がかさむ可能性がある。
- 更新作業が必要である。
その上で、知名度の低い飲食店では、顧客からの指名検索が少ないので、得られるメリットが有名店に比べれば小さいです。
販促費がかさむ可能性がある。
飲食店の販売促進費は、売上に対して約5%に抑えるのが良いとされています。(ただし、これは、現状の月商が100万円だから、5万円までという意味ではなく、伸ばした売上の結果に対して、5%程度です。)
ホームページの管理費用などがかかる制作費用無料のホームページプランで契約すると、ホームページの維持に販売促進費のほとんどを費やしてしまいます。ホームページを制作する時は、補助金を積極的に使い、制作費を削減して、自分で保守をすることで、新規顧客の集客に予算を費やすこともできます。
更新作業が必要である。
ホームページを運営するためには、定期的な更新が必要になります。これには、時間や労力がかかるため、人手不足の場合は、運営が難しくなる可能性があります。
そのため、ホームページ制作会社に保守・維持プランがあり、毎月15,000円(税別)〜のコストがかかります。
知名度が低い飲食店では保有しているメリットが大きくはない。
たとえば、開業直後の1号店では、知名度が低いため、チラシのポスティングなどの広告を使わないと、店名を検索されることがありません。そのため、開業直後で、広告予算が全くない時は、ホームページの制作費および維持費は、誰も通らない土地に置きビラをするようなもので、広告費が無駄になりがちです。
知名度が低い時は、視認性を高めるための広告を優先します。たとえば、都市部であれば、グルメサイトを使いますし、地方であれば、チラシのポスティングを行います。
飲食店のホームページを格安で自作できるサービス3選
「コストがないので、とりあえずホームページだけを作っておきたい!」そんな人向けに、ホームページ作成サービスを3つ紹介します。
Jimdo(ジンドゥー)
運営 | 株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ |
費用 | PLAY 無料 START 990円(月額) GROW 1,590円(月額)おすすめ 今後値上がりする可能性もあります。 |
特徴 | ・AIで作成するのではやい。 ・デザイン性の高いホームページを作成することができる。 |
ホームページを準備する上で、デザイン選択などでついつい悩んでしまいがちです。JimdoはAIが見た目が美しいホームページを作成してくれます。スマホにも対応するレスポンシブデザインのホームページを即座に用意することができます。
ペライチ
運営 | 株式会社ペライチ |
費用 | スタートプラン 無料 ライトプラン 17,582円(年額) レギュラープラン 35,402円(年額) ビジネスプラン 47,282円(年額)おすすめ ビジネス+プラン 82,922円(年額) 今後値上がりする可能性もあります。 |
特徴 | ・決済や予約機能がある。 ・テンプレートで簡単に作成できる。 ・ランディングページデザインのホームページが作成できる。 |
ペライチは、ランディングページと呼ばれる広告用のホームページを作成することができるサービスです。飲食店向けのデザインテンプレートも豊富に用意されているため、テンプレートのプレビューを参考にして綺麗でわかりやすいホームページを簡単に自作することができます。
グーペ
運営 | GMOペパボ株式会社 |
費用 | ライト 1,100円(月額)〜 スタンダード 3,300円(月額)〜 今後値上がりする可能性もあります。 |
特徴 | ・予約受付を実装可能 ・飲食店向けのテンプレも豊富 |
グーぺは、GMOが提供する簡単ホームページ作成サービスで、好きなデザインにホームページを挿入するだけで、ホームページを作成することができます。飲食店でほしい簡易的な予約機能も実装することができます。
予約の取れる飲食のホームページにするためは?
飲食店のホームページで、しっかり予約を取れるようにしたい時は、デザイン性の追求というあやふやなものではなく、「今度の土日に行ってみたい!」などの来店の動機になるようなきっかけをホームページを通して発信していきます。
ポイントとしては、以下の4つがあります。
- WordPressなど更新が手軽にできるシステムが組み込まれている。
- 雰囲気のあるWordPressテーマが活用されている。
- プロのカメラマンに写真撮影を依頼する。
- TableCheckなどの予約システムを導入する。
WordPressが組み込まれている。
WordPressのようなコンテンツ管理システムを導入すると、ブログのイメージで記事を更新することができます。
更新および追加が自由にできると、顧客に最新の情報を発信することができます。また、過去のイベントなどを掲載しておくと、顧客は過去の記憶から検索を行い、店舗名を忘れても飲食店を見つけることができます。
雰囲気が合致するWordPressテーマを選ぶ。
WordPressには、第三者が開発したWordPressテーマを使うことで、デザインを変更できる機能があります。
たとえば、TCDのようなテーマを使うと、レストランをイメージしたデザインに変更することができます。
プロのカメラマンに撮影してもらう。
飲食店の集客効率は、写真や動画の品質が強い影響を受けます。
おいしいフォトは、評判の高い写真を撮影するヒトサラのカメラマンが撮影を行うサービスです。ホームページ以外の広告にも利用することができます。
シズル感を掻き立てる写真は、来店動機になりますので、お金をかけることがおすすめです。
TableCheckなどの予約システムを組み込める。
TableCheckは、各国の言語にも対応した予約管理システムです。TableCheckが普及している理由は、ノーショー(ドタキャン)対策ができるからです。
クレジットカードを事前登録してから、予約を受け付けることもできますので、安心してサービスを提供することができます。
ホームページやGoogleビジネスプロフィールに組み込むことで、予約を受け付けることができます。
飲食店のホームページの適正の予算とは?
例えば、年商100億あるのであれば、1,000万円の制作費用も重荷にはなりません。飲食店のホームページであれば、制作費のみで30万円〜50万円で考えるのが良いと思います。
ホームページの予算があまりにもオーバーしており、ローンを組まなければならなくなった時点で適正費用とは言えません。また、デザイン費用のみで高額となっているホームページは、別途そのホームページを広告する費用が必要になるため、費用対効果が悪化します。
飲食店が行いたい集客とは?
飲食店の相談で多いのが、「ホームページを持っているけれども、顧客が増えない」ということです。
ホームページから新規顧客を集客するためには、自分から積極的にエリア内の人にホームページを見てもらうことが必要です。何もしていなければ、店名で検索されない限りホームページは閲覧されないからです。これは知名度が低い飲食店ほど検索される機会が少ないため、ホームページでは集客できないことにつながります。
SNS広告
エリア内の人の視認性を高める方法として、よく使うのがSNS広告です。SNSには、Twitter、Facebook、Instagramなどがありますが、それぞれに広告があり、エリアを絞り込んで、少額の投資から出稿ができます。
また、特徴としては、投稿と馴染む広告を出すことができますので、ホームページを作成する時に使ったおいしいフォトさんの写真を使うなどすれば、シズル感を掻き立てて興味を惹きつけることもできます。
チラシのポスティング
チラシのポスティングは、エリアを絞り込んでチラシを配布することができます。チラシにQRコードを貼り付けてホームページのメニューを見せたり、予約に結びつけることもできます。
オンライン広告の弱点は、その地域が、日常的にインターネットの活用やSNSを使っている人が少ない時は、広告をいくら出しても視認性を上げることができません。そのため、直接チラシを投函してしまうことが有効です。
MEO対策
MEO対策とは、主にGoogleマップで近隣を検索した時に表示されるビジネスプロフィールの順位を上げる対策のことです。
ビジネスプロフィールには、URLを設定することができます。そのため、MEO対策で上位表示をすれば、ホームページも閲覧してもらえる可能性が上がります。
MEO対策では、クチコミのスコア、書き込み、サイテーションと呼ばれる特定性の高い情報がオンライン上に多い方が有利であり、1号店を開業した直後に効果を期待できる方法ではありません。また、マップ検索は、検索している座標で検索順位が変わるため、商圏が過疎の地域では大した集客効果は望むことができません。
MEO対策は、継続的に、クチコミを集めたり、顧客を増やすことで、ブロガーやYoutuberなどに紹介されたりして効果を発揮するものです。
LINE公式アカウント
LINE公式アカウントでおともだちを集めておくと、メッセージを配信することができるようになります。
例えば、オープン前にLINE広告を使うことで、近隣に絞り込みをかけて広告します。オープン日近くにメッセージを配信し、ホームページなどを公開することで、ユーザーは来店動機を持ち、店舗に訪問します。
また、来店顧客にLINEを登録してもらうことで、継続的なコミュニケーションが可能です。忘年会、新年会、送迎会などの繁忙期に合わせた集客は、LINEのメッセージを配信すれば安定します。
まとめ
ホームページ制作は目的ありきで開発することが大前提です。
飲食店のホームページ制作は、特に主力になるディナータイムの予約をとるために制作し、コンテンツもそれに合わせたものを掲載していきます。
ホームページは、一度作ってしまえば、新たに作成するまで期間があります。無策で作ってしまい、ホームページの支払いのみにお金がかかってしまう状況を作ってしまうのは良い選択肢とは言えないことでしょう。予算がないのであれば、ホームページではなく、グルメサイトに分散投資をして顧客を獲得できる状況を作り出すべきです。
ホームページの制作についてもご相談を受けております。高価格なホームページの作成の検討やとりあえずの感じでホームページを作成すると、過去の例では、完成したばかりのホームページを1ヶ月でクローズさせたこともありました。集客ありきでの、制作を前提に行いましょう。
最終更新日 : 2024年7月8日