Square レストランPOSレジの特徴とは?メリットやデメリット
飲食店にとってキャッシュレス決済を導入することは非常に重要です。ただし、設定が難しかったり、導入までの審査が長かったりすると、十分にPOSレジを使いこなす研修ができなかったり、お店のシステムとして組み込むことができない恐れがあります。
Square決済は、審査期間が通常1〜3営業日と短いことで知られています。また、端末があれば、POSレジも即日で利用することができるため、煩わしい手続きがなくても、オープン日から利用することも可能です。
今回は、飲食店向けのサービスであるSquare レストランPOSレジのメリット(特徴)やデメリット、どんな飲食店におすすめなのかも含めて解説します。
- 審査が早く手軽にキャッシュレス決済を導入することができる。
- Square内の機能が豊富で連携できるシステムも多い。
- 初期導入費用を抑えることができる。
- 使いやすいシンプルな画面。
- 日本国内の主要なキャッシュレス決済をQRコード決済を含めて網羅
- 中国の主要なキャッシュレス決済にも対応しているので訪日外国人の決済も万全
Square レストランPOSレジはどんな飲食店におすすめか?
催事出店を含むケータリングが多い飲食店にはおすすめのPOSレジです。
Square レストランPOSレジの特徴は、コンパクトさと持ち運びができる便利さにあります。Square ターミナルは、エプロンのポケットに入るくらいのサイズ感であり、モバイル回線を用意すれば、野外でも利用することができます。イベントに参加した時の決済にキャッシュレス決済の対応をすることができます。
導入にかかる手続きの期間も短く、操作方法もかなり簡単であるため、個人規模の飲食店には非常におすすめのPOSレジです。また、 Squareには、オンラインビジネスや2024年には通販システムのBASEとのシステム連携ができるようなりますので、物販にも対応ができます。
ほとんどの業態にマッチしますが、ラーメン店やうどん店のような店舗では、券売機の方が良いことも多いので、Blaynやスマレジのようなカスタマイズができるレジの方が良いと思われます。
おすすめSquare
評価:
Square決済、SquarePOSレジ、オンラインビジネス(通販、デリバリー)を無料で利用可能。持ち運びに便利なターミナルがおすすめ。審査が早く手早く使える!
Square POSレジのメリットとは?
SquareのレストランPOSレジは、柔軟性と使いやすさが特徴のシステムです。ここでは、Square POSレジの主な特徴について簡単に説明します。
無料から導入が可能
Square POSレジは、無料から導入できる手軽さが魅力です。基本となるカウンター用のPOSレジは無料で利用可能です。また、審査期間が短いことから、特に小規模なレストランやスタートアップにとっては、手軽にキャッシュレス決済を導入することができます。
ただし、KDS(キッチン・ディスプレイ・システム)やモバイルPOSレジ(ハンディ)などの追加機能を利用する場合は、機能を追加するか、プラスプランもしくはプレミアムプランの選択が必要になります。KDSは注文をキッチンのディスプレイに一括表示し、調理プロセスを効率化するシステムです。
入金サイクルが最短翌営業日ではやい
キャッシュレス決済の導入で心配されがちなことは、入金サイクルが遅いため、資金繰りに困るのではないかということです。
これに対して、Square決済は、入金口座を三井住友銀行またはみずほ銀行の口座を選択することで、本日の決済は、翌営業日に振り込まれます。
その他の銀行では、木曜日から水曜日の決済額が、最初の金曜日にまとめて入金されます。
どちらにせよ、Square決済の入金サイクルは、月に1~2回まとめて入金するサービスよりもはやく、小規模店舗におすすめです。
日本国内の主流のキャッシュレス決済を網羅
Square決済は、対応しているキャッシュレスブランドが他の決済方法に比べて少ないことが挙げられましたが、PayPayに加えて、楽天ペイやd払いにも対応したため、国内の主流のキャッシュレス決済に対応しています。ただし、nanacoやwaonなどの商業系電子マネーには非対応です。
Square決済が対応しているキャッシュレス決済は以下の通りです。
- クレジットカード
- Visa
- Mastercard
- American Express
- JCB
- Diners Club
- Discover
- デビットカード (J-Debitを除く)
- 電子マネー
- Suica
- PASMO
- Kitaca
- TOICA
- manaca
- ICOCA
- SUGOCA
- nimoca
- はやかけん
- QUICPay
- iD
- QRコード決済
- PayPay
- d払い
- 楽天ペイ
- au PAY
- メルペイ
- WeChat Pay
- Alipay+
- モバイルウォレット
- Apple Pay
ケータリングでも、Squareターミナルならキャッシュレス決済が使える。
Squareターミナルは、単独で利用することもできます。キャッシュレス決済はもちろんのこと、プリンターも内蔵されています。そのため、ケータリングカーなどでイベントに参加した時にも利用することができます。ケータリングを戦略に入れている時に、おすすめされます。
多彩な連携ができる。
POSレジ選びは、決済のことだけではなく、オーダーの効率を高めたり、通販サイトと連携することができます。つまり、POSレジ選び次第で、できるマーケティングがまるまる変わってしまうこともあります。
Square オンラインビジネスを使えば、ファーストフード、レストラン、フードトラックなど様々な飲食業向けのウェブサイトを作成できます。この機能を使えば、モバイルオーダーやテイクアウト、デリバリーの受注に応用することが可能です。オンラインで受けた注文はSquare POSレジで管理できます。
また、キッチンでの注文の管理を簡単にするKDSや国内普及トップクラスのBASEとも連携することができます。
それ以外にも、Squareアプリマーケットを使うことで、freee会計やMoneyForwardなどの会計ソフトやWixやMailchimpなどのマーケティングツールとも連携することができます。
Squareリーダーは、Android端末にも対応
Square POSレジは、Android端末にも対応しています。Square スタンドはiOS専用ですが、Square リーダーはAndroid端末でも使用できます。レストランは自身の予算やニーズに合わせて機器を選択し、導入コストを抑えることが可能です。Squareターミナルを連携する時は、POSレジはiOSである必要があります。
導入が簡単で、審査にも時間がかからない。
Square決済の審査は、クレジットカードの審査で1営業日〜2営業日の間で行われます。そのため、待たずしてキャッシュレス決済を導入できるのが、Squareの良い点と言えます。また、Square POSレジは直感的な操作が可能な画面設計で、初めてのユーザーでも簡単に使いこなせます。
SquarePOSレジを使うデメリットとは?
一部海外のキャッシュレス決済には対応していない。
クレジットカードに関しては、海外で発行されたものでも、Square決済に対応しているブランドであれば決済に対応しています。
例えば、中国で使われている銀聯カード(ユニオンペイ)は、Square決済では対応していません。同様に、WechatPayなどのQRコード決済にも対応していないため、海外のユーザーからも一部のキャッシュレス決済のブランドが使えない欠点はあります。
POSレジのカスタマイズはできない。
POSレジは業態に合わせてカスタマイズしたい時があります。例えば、自動釣銭機の導入ですが、SquareレストランPOSレジはカスタマイズすることができません。もし、このカスタマイズをしたい時は、エアレジやスマレジを導入することになります。同様に券売機タイプにも対応していません。
SquareレストランPOSレジは、スタッフが対面で決済を行わなければなりません。
Squareの決済手数料は?
Square決済の対面時手数料は、決済ごとに3.25%で統一されました。
ただし、オンライン決済を利用する場合は、オンライン決済ごとに3.6%になることに注意は必要です。
SquareレストランPOSレジのフリーとプラスの違いとは?
SquareレストランPOSレジには、フリー、プラス、プレミアムの3つのプランがあります。
SquareレストランPOSレジを検討するのは、個人店から小規模な店舗が多いと思いますので、実質違いが気になるのは、フリーとプラスのプランの違いです。
無料で使えるフリープランと、13,000円の月額固定費がかかるプラスプランでは、KDSとSquareターミナルを使ったモバイルPOSレジが使えるかに差があります。
KDSの利用
Square KDSは、Android端末で動作するキッチンディスプレイシステム(アプリケーション)です。フリーでも1台につき3,500円/月で使うことができます。プラスには、利用料が含まれています。
これは、従来の紙のオーダーシートやキッチンプリンターの代わりにデジタルオーダーシートを使用し、注文の表示、追跡、処理を行うことができます。注文処理をデジタル化することで、キッチンの業務効率を向上させることが可能になります。
Android KDS端末は、Square ショップで購入することができます。
モバイルPOSレジの利用
Square モバイルPOSレジは、ホール担当者が従来の紙やペンを使わずに、Square ターミナルを利用して、テーブル脇で直接注文と支払いを処理できる機能が最大の特徴です。これを使うことで、テーブル席でキャッシュレス決済を行うことができます。
モバイルPOSレジの機能を使うためには、プランをプラスにする必要があります。SquareターミナルをモバイルPOSレジとして連携させず、単体で使う場合はフリーでも使えます。
SquareレストランPOSレジを導入する初期導入費用
SquareレストランPOSレジは、フリーであれば、利用料金がかかりません。しかし、端末が必要です。
「Square スタンド POSスターターセット」は、Square スタンドと現金を入れておくキャッシュドロワーとレシートプリンター、レシートのロール紙がセットになっています。(価格は、2023年11月現在で、98,660円)
ただし、これは、iPadの費用が含まれていません。(Square スタンドはAndroid端末が使えません。)10.2インチiPadは、約5万円ですので、初期導入費用は、約15万円からになります。
キャッシュレス決済のみを導入する時は、Squareターミナルで対応ができます。SquareレストランPOSレジと連携する時は、プラスプランにする必要があります。(価格は、2023年11月現在で、39,980円)
SquareレストランPOSレジを申し込む方法
まずはSquareのアカウントを作成します。
Squareのアカウントを作成 します。アカウントの審査には、各種営業許可証と事業用の銀行通帳が必要です。また、Squareに使う銀行通帳は、三井住友銀行かみずほ銀行がおすすめです。どちらかの銀行であれば、売上の振込日が、翌営業日となり、売上を現金で即座に受け取ることができます。
審査が通過した後に、端末の購入を行います。
SquareレストランPOSレジに使う端末を購入する。
Squareのショップページから、タブレット以外の端末を購入します。タブレットは別途購入が必要で、モバイルPOSレジやSquareスタンドを使う場合は、10.2インチのiPadを購入する必要があります。
また、キャッシュレス決済のみを導入したい時は、Squareターミナルをアカウント作成時に申し込みます。
端末の設定を行う。
Squareのアプリの設定を行います。
最終更新日 : 2024年10月24日