飲食店のXの集客方法とは?使い方や成功するためのポイントを解説

X(旧Twitter)は、日本国内で人気のあるSNSで、ニュースやトレンドなどの最新の情報を知ることができます。そのため、全世代を通して登録者も多く、Xを有効活用することで、認知度を向上したり、リピーターの再来店の促進も期待することができます。
もちろん、Xの運用方法を間違えると、ターゲット顧客に情報が届かないため、要点を踏まえる必要はあります。
また、Xの場合は有料サービスであるX Premiumの方が明確に優遇されています。おすすめのタイムラインに表示させる効率を高めるためには、有料化は有効で、積極的に活用して新規顧客を集客したい時は有料化します。ただし、リピーター向けの情報発信用(お知らせ用)であれば、X Premiumは必要ありません。
Xは飲食店でも集客することができるのか?

X(Twitter)は、月間アクティブユーザー数が4,500万人いるとされています。複数アカウントを活用している人も多いため、実際はもっと少ないですが、10〜20代を中心に、全世代を通して利用されているSNSです。また、Xの特徴は、ニュースやトレンドの最新の情報を入手しやすいことで、多くのユーザーが最新の情報を収集するために活用しています。
そのため、近隣のユーザーに投稿が届くようにアカウントを育成すれば、Xを使って飲食店に集客することができるようになります。
飲食店のアカウントを作成する際のポイント
店舗の公式アカウントを作成する時には、以下のポイントを意識することで、集客の効率を向上させることができます。
- アカウント名
- 自己紹介
- 場所
- URL
アカウント名
アカウント名は、飲食店の場合は店名にしましょう。また、「店名【公式】」のように表示するのも良いでしょう。Xは、Googleと連携しており、Google検索で屋号で検索すると、Xを使い込んでいれば、Xの最新の投稿がGoogle上で表示されます。

また、業態がイタリアンやフレンチの場合は、読み方がわからず検索ができない時があります。この場合は、正式名称-日本語読み-【公式】の順番にアカウント名をつけるのが良いでしょう。
自己紹介
合計160文字で記述することができます。飲食店は、この箇所で店舗を特定してもらい、さらにはPRをしなければなりません。そのため、意味のない語句を差し込むわけにはいきません。この箇所にはハイパーリンクを挿入することもできますので、短縮URLを使い、ホームページ以外のグルメサイトなどにも誘導することはできます。
自己紹介で掲載すべき情報
- どこにあるのか?(例:駅名何口徒歩何分)(20文字以内)
- どんな店舗なのか?(例:宴会個室がある中国料理屋)(40文字以内)
- 看板メニューなのか?(例:旨辛で大人気の担々麺が看板)(80文字以内)
- 重要な情報(例:駐車場○台完備 営業時間17時〜22時)
場所
この箇所にお店の住所を入れるわけですが、この時に重要なことは、過不足なく記述するということです。この時、ホームページ、グルメサイト、Googleビジネスプロフィールの住所は、記述方法から揃えるようにしましょう。
これは、ウェブマーケティングでは重要なことで、記載を揃えることで、情報の特定性を高めることができます。
URL
ホームページのURLを貼り付けます。
Proアカウントを有効にする
Xには、Proアカウント(旧TwitterPro)の機能があります。これは、FacebookでいうFacebookページ、LINEでいうLINE公式アカウントのようなもので、ビジネスに使う機能を有効にすることができます。
Proアカウントの特徴は以下のようになっています。
- プロフィールをカスタマイズすることができる。
- Twitter広告を簡単に配信することができる。
飲食店でも市町村の絞り込み配信ができるX広告を活用する場合があります。その時に、特定の投稿を選んで、予算やターゲットを簡単に入力して配信できるようにしておいた方が良いです。
なお、Proアカウントにする方法は以下の通りです。

プロフィールの編集を選択します。

Proに切り替えを選択します。

次にカテゴリーを選択しますが、居酒屋などの選択肢はないため、提供している料理の種類で選択します。次にビジネスかクリエイターのどちらかを選択しますが、飲食店であれば、ビジネスを選択してください。
これで、飲食店のProアカウントの設定は完了です。
飲食店のXの使い方とは?何を発信すれば集客することができるのか?
Xの活用方法は、漠然としていて方向性で悩むことも多いです。そこで、飲食店がどのようにXを活用しているのかを解説します
メニューの紹介

飲食店を探す際に、見込み客がどの情報を最も参考にしているかといえば、料理の情報をもとにしています。そのため、メインの投稿は、メニューの紹介をすることが多いです。この時に、画像や動画を用いて、食欲をそそることが重要です。
画像や動画であれば何でも良いわけではありません。「あつあつ」「みずみずしい」「とろーり」などの情報が伝わることが重要で、その感覚が、来店動機になるからです。
顧客に提案を行う
Xのユーザーの中には、オフ会や宴会に参考になる情報を探している人も多くはないですが存在はします。例えば、広い個室があれば、「〇〇人まで動員ができる個室をご用意できます。」などの情報を発信することができます。また、夜景が見れることを強みにしている場合は、「夜景が見えるので、デートに最適」といった情報発信をすることができます。
キャンペーンで注目を集める
Xでは、有料のマーケティングツールを使うことで、Xキャンペーンを実施することができます。例えば、すき家では、フォローと特定のポストをリポストすることで、抽選で50名様にお食事券を配布しています。これにより、半日で1万件以上のリポストを獲得しています。リポストの投稿は、ジューシーなハンバーグが焼ける動画を採用しており、ランチタイムの集客に貢献していると想定されます。

クロスメディアで集客効果を底上げする
クロスメディアとは、異なる属性のメディアで連動させることで、集客の効果を底上げする施策のことです。例えば、テレビCMとXを連動させることがあります。
かちプロジェクトが過去に行った施策では、人気番組で取り上げられた時に、Xキャンペーンを実施しました。この番組は、庶民の手が届かない高級メニューを扱った番組だったので、集客の効果が期待することができなかったので、「同じメニューをお手頃な価格で予約できる」ことを訴求しました。この時に、番組で扱ったメニューの限定コースを作ることで、新規の予約を大量に獲得することに成功しました。
飲食店がXを使った集客に成功するためのポイントとは?
飲食店の集客に成功するための要件は以下の通りです。
- 来店可能なユーザーを対象にする
- 食欲をそそるコンテンツを大量に用意する
- リピーターとの関係性向上に努め、顧客定着化を図る
これらの要件を満たした具体的なXの運用方法を解説します。
食欲をそそるコンテンツを大量に用意する
食欲をそそるコンテンツでは、料理の画像とショート動画を意識的に撮影し、加工することが重要です。
例えば、ピザであれば、チーズのとろーり感や熱々な加減を意識的に撮影する必要があり、箸上げなどを行います。また、湯気などの様子を撮影したい時は、数秒のショート動画にした方が良いでしょう。また、Canvaを使うことで、SNS用の文字入れやバナーを用意することができ、SNS用に最適化することができます。
テキストでは意識的にキーワードを盛り込む
Xのアルゴリズムでは、投稿に含まれるワードによって、おすすめなどに表示されやすいコンテンツが決まります。例えば、ラーメンの情報ばかり追っている人のおすすめのタイムラインは、ラーメンに関するポストで埋まっていることが多いです。
そのため、「メニュー名」や「場所がわかるように駅や近隣のランドマークスポット名」をテキストに意識的に挿入し、魅力的に伝えることが重要です。
エゴサーチで来店客の投稿を検索し、お礼のリプライをつける
店名を検索することで、すでに来店した顧客の投稿を検索することがXでは可能です。これをエゴサーチと呼びます。エゴサーチをすることで、既存顧客を判別することができるほか、ポジティブな投稿に対しては感謝のリプライをすることで、飲食店の印象が良くなります。
併せてフォローをすれば、フォローバックも期待することができます。
近隣のスポット名を検索し、近隣を行動圏にしているアカウントを特定する
Xでは、ワード検索をすることができるため、例えば、近隣のショッピングモール名を検索し、それが1ヶ月以内の投稿であれば、その人は近隣に在住している可能性が高くなります。これらの方法で非公開のリストを作成し、定期的にいいねやリプライなどを行うことで、近隣在住のXのユーザーに店舗の存在を知らせることができます。
X広告を使って訴求する
X広告は、都道府県、市町村を指定したポストに馴染む広告を出稿することができます。例えば、シズル感のあるメニューの画像を使った広告を作成し、特定の市を指定すると、その市の近隣で行動するアカウントのみに広告が表示されます。この時、目的は、リーチや動画の再生数にします。これによって、近隣に直接集客を仕掛けられるだけではなく、いいねなどによって近隣に住んでいるユーザーのアカウントを判別することができます。そして、近隣在住のユーザーのフォロワーの獲得にも繋がります。
飲食店のTwitterを活用した集客の成功事例
かちプロジェクト(旧サクセスパートナー)が実施したXを使ったマーケティングの事例を紹介します。
テレビ番組への出演を実来店に結びつけた施策
とあるゴールデン番組に出たレストランでは、テレビの視聴者がTwitterも同時に利用していることが多い特性を活かして、Twitterでテレビタレントが食べたメニューと同じコースを味わうことができるキャンペーンを実施しました。
その番組を放送中は、リアルタイムで公式アカウントでポストを行い注目を集めることに成功しました。結果的に、新たなファンを獲得し、番組や出演者のファンが実際に来店するという行動を引き起こすことに成功しました。
時世にマッチした情報を発信し、実来店に結びつけた施策
2020年の環境で、実来店の集客をすることが難しく、テイクアウトに力を入れることにしました。ポスティング広告やFacebook広告も併せて実施し、TwitterでもPR活動を実施しました。
この時、Twitterでは、店舗の情報、名物メニューの紹介、テイクアウトメニューの紹介を画像と共に行なっておりました。
その後、実来店が問題なくできる環境になり、アンケートをとった結果、Twitterでお店の存在を知ったという人が多く、新規の顧客獲得に繋がりました。
飲食店は、InstagramとX(Twitter)のどちらに力を入れるべきか?
どちらかの運用しかできないのであれば、Instagramを優先します。その理由は、Instagramには、リール動画や発見などのフォローされていないユーザーへの情報のリーチ方法が豊富にありますが、Xでは、有料化を前提にしているからです。また、Z世代では、近くの飲食店の評判を知る方法として、Instagramで投稿をチェックする習慣があります。
もちろん、InstagramとXは併用した方が、ユーザー層が違うため、認知度の向上の効果を高めることができます。そして、投稿する情報も写真やショート動画で共有することが可能であるため、運用の手間がそこまで増えるものではありませんので、両方を運用した方が良いでしょう。
まとめ
Twitterの活用方法に悩みを抱える飲食店は多いです。
集客の基本は、お店のことを知らないことを前提で、魅力を相手に伝えることであり、魅力を伝えることが目的であることは、Webサイトやチラシと変わりません。
Twitter Proの実装や広告のターゲティングの性能が改善されたことで、Twitterは強力な新規顧客の集客ツールになりました。積極的に有効活用できるようにしておきましょう。
カチプロでは、Twitterを有効活用する集客施策やアカウントの育成施策も行なっておりますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
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動画の内容が一部本文と異なっております。クロスメディアは、小規模な企業でも情報番組や人気番組で取り上げられた時に行うと有効な集客方法です。かちプロジェクトでは、番組放送中〜放送直後にXを活用しました。事前に内容を告知するのはネタバレになるため、情報番組以外は原則禁止されていることが多いです。