美容系の店舗は、集客をホットペッパービュティーに依存している場合が多いですね。
ホットペッパービューティーは基本的にクーポンに反応する顧客が主で、集客を依存すると競合との価格競争を意識しなければなくなります。
広告費も高額のため、それ以外の部分で集客をしたいと思っていても、それ以外の集客が思いつかず、やめてしまったら集客ができなくなって、キャッシュフローが崩れる、、、
そんな状態になることを防ぐための対策を紹介します。
目次
ホットペッパービューティーでなければ集客はできないのか?
ホットペッパービューティーに限らず、リクルート系の媒体は広告費を膨大に使っていますので、なんと言っても知名度があります。
そのため、みんなホットペッパーを使っていると錯覚してしまいます。
ホットペッパービューティーの利用したユーザー数の情報は検索にヒットしませんでした。
しかし、年間の予約数が、47,511,932回であるデータはあります。(2018/4 ホットペッパービューティー公式)また、2016年に調査された年間美容室の利用回数が5.8回であったことからホットペッパービューティーを使うユーザー数は、819万人前後であると推定できます。
確かに、ホットペッパービューティーは使い勝手がいいので、現状では美容系の最強の集客ツールであることは間違いはありません。ですが、何と言っても圧倒的な人件費と広告費を賄うための広告費が高いことが特徴で、単価の低いF1層がメインターゲットですので、固定客を作りづらいデメリットがあります。
ホットペッパービューティーをやめてしまえば、莫大な広告費はかからないのですが、そこで賄っていた集客数はなくなってしまいます。
それがなくなると、経営が成り立たなくなる、だからやめられない、、、
こうなると、一体なんのためにお店を経営しているのかがわからなくなります。少なくとも、ホットペッパービューティーの担当営業マンの給与に貢献するためではありませんよね。
ここでやるべきこととしては、
- ホットペッパービューティーの依存度を下げる。
- 顧客囲い込みの戦略をとる。
この2つになります。
ホットペッパービューティーの依存度を下げる。
経営において、特定の業務を特定の企業に依存してしまうことは大きなリスクになります。特に、集客は、収益性に関わることですので、複数の集客源を作らないと、依存している企業の言いなりになるしかなくなります。
安さ、手軽さ以外のところで魅力を作る。
カットをしたいときに、いつも行っている美容室の担当が休みだった時は、大慌てで別の店舗を探します。
そんなときに、いつも思うこととして、どの店舗も同じに見えるということです。
ほとんどの店舗が、ホットペッパービューティーなどのクーポンサイトを利用しているだけです。これらのサイトは、テンプレートに情報を差し込むだけですので、強みよりもクーポンの割引率や価格が強調されています。
クーポンサイトに業界が依存した結果、業界全体が安さを競い合う末路になっているのは皮肉なことです。
対象にしている顧客像を見直し、なんのための美容室であるのかを再度定義してみましょう。
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グーグルマイビジネスを積極的に活用する。
ぐるなびの株主総会で、送客が低下したのは、グーグルが機能を拡充し、グーグルでお店選びが完結してしまうからだという発言があったそうです。
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これは、他のポータルサイトも例外ではありません。スマホアプリのダウンロードをテレビCMで積極的に勧めていますが、どのスマホにも必ず最初から入っている検索エンジンであるグーグルの強さは、業界ではモンスター級だということです。
グーグルマイビジネス経由の集客は、無料で集客できてしまうため、未着手ほど損をしていることはないということです。
SEOに力を入れる。
店舗の集客は、SEOと相性が悪いとされています。
普通の美容室の場合も例外ではありません。
しかし、美容室の場合は、独自の技術やシステムが存在すれば、話は別です。
コンサルタントの場合は、商圏を全国まで拡大することができますが、美容室の場合は、競合は、商圏内の店舗に限られます。ですので、必ず、大手系列の店舗などに勝つ必要がなく、対策としては実は取りやすい業界に分類されます。
■SEOへの誤解
「SEOは詐欺!」と敬遠されがちですが、”SEOはなぜ行うのか?"を考えれば腑に落ちるところが多いと思います。
例えば、このサイトは、集客に関係するキーワードで検索すると1〜3位以内に表示されている場合が多いです。これは、対象にしている顧客が、"集客に悩みを抱える経営者"であり、その経営者達が、悩みを解決する方法として、"検索"を選択することを知っているからです。
悩みを解決する方法として、検索がある以上、SEO対策は、有効です。
SEO対策は自分でもできる対策ですので、まずは自分でやってみることです。
方法がわからない、しっかり対策をしていきたいと感じた場合は、私たちのようなコンサルタントに相談すればいいと思います。
顧客囲い込みの戦略をとる。
顧客リスト数は、企業の戦闘力と言ったことがあります。
これは、今でも変わらないと思います。
ポータルサイトに依存している店舗のほとんどが、リピーター対策を行っていないか、本腰を入れていません。
そのため、顧客が定着しないため、延々と新規顧客の獲得に力を入れなければならない状態になっているのです。
また、このリピーター対策は、登録のストレスがないものであることが前提です。自分たちも登録するのに四苦八苦するような方法が有効なわけがありません。
LINE@を導入する。
現在のところ、イオンなどの大手小売店が導入していて、最初からダウンロードも登録方法も理解されている可能性が高いアプリは、LINE@しかありません。
そのため、LINE@を導入し、積極的に活用します。
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クーポン戦略よりも感謝祭などの催しを優先する。
魅力とは、料金ではなく、"何を手に入れることか?"です。クーポンばかり発行しているようでは、他店に比べて優位性が全くないと自己申告をしているようなものです。
期間限定の感謝祭などのイベントをベースにして、コミュニケーションを行います。
そもそもな話、この段階では、ホットペッパービューティーを活用している状態ですので、安さを求める人は、ホットペッパービューティーのページを参考にします。わざわざ、別の方法で獲得した優良顧客の客質を下げる必要はありません。