田舎(地方)の集客方法を解説!マーケティング戦略から解説

当サイトでは客観的な選定を行っておりますが、一部広告が含まれております。
  • URLをコピーしました!
集客のお悩み、まずは無料でご相談ください

集客のかちプロジェクトは、集客のコンサルティングや施策代行サービスを提供しています。中規模に事業展開している店舗から小規模な事業まで無料でご相談していただけます。

  • 方向性で悩んでいる
  • 具体的にどのような施策をすれば良いかわからない
  • 自社事業のマーケティングに協力してくれるパートナーを探している

そんな方は、一度ご相談ください。

田舎(地方)の集客は、都市部に比べると対象にする顧客の母集団が少なく、集客が難しいとされがちです。しかし、それと同じくらい、マーケティングに積極的な競合他社が存在しないことも多いので、突き抜けることができる業種も存在します。競合他社が存在しない市場に対して事業を作ったあとは、基本的な集客の施策を行えば、人気店になりえます。

この記事では、田舎(地方)の集客戦略について、詳しくまとめていきます。

目次

なぜ田舎(地方)の集客が難しいのか?

地方のお店

田舎と言われる地方では、さまざまな問題面に直面しています。

  • 人口減少
  • 高齢化
  • 収入格差が大きい

上記の問題点は、マーケティングでは不安要素として数えられます。人口減少は、将来の見込み客が減ることを意味していますし、高齢化は、突然死亡・病気などでお客様を失う可能性があります。また、収入格差が大きいことは、それだけ外食、美容、自費診療などにかけることができるトータルのお金が少ないことを意味しています。

そのため、競争が発生しやすい業種やすでに地域に密着しており競争力が高い企業・店舗が存在する場合は、小さい市場を取り合うことになります。そのため、基本的な田舎のマーケティングは、競争を回避し、距離感の近いマーケティングを採用します。

田舎(地方)の基本的なマーケティング戦略とは?

田舎でマーケティングを行う場合は、原則としてランチェスター戦略のような資源が限られている中、競争を回避してスケーリングをする戦略を採用します。その他にも、参入している競合数が少ないことから市場の穴を狙うブルーオーシャン戦略や単純に競合他社と取扱い商品をずらす差別化戦略を採用します。

ランチェスター戦略

ランチェスター戦略は、第一次世界大戦中にイギリスのエンジニア、フレデリック・ランチェスターが提唱した戦闘理論です。​この理論は、戦闘力を「兵力の質×量」で表し、ビジネスにおいても競争戦略として応用されています。​特に市場でのシェアが低い「弱者」が、トップの「強者」に対抗するための戦略として知られています。​

原則として、ほとんどの企業は弱者に該当します。そのため、5つの戦術を意識する必要があります。

戦術名説明
局地戦ビジネスの領域を特定の地域や分野に絞り、集中して戦う戦術
一騎打ち競合他社が少ない市場や、特定の1社との直接対決を選ぶことで、競争を有利に進める戦術
接近戦顧客との関係を密接にし、直接的なコミュニケーションを増やすことで、強固な信頼関係を築く戦術
一点集中限られた経営資源を特定の商品やサービス、地域などに集中投下し、その分野での優位性を確立する戦術
陽動作戦競合他社の注意を他の方向に向けさせるための戦術で、奇襲や差別化を通じて相手の意表を突く方法

ランチェスター戦略では、資源が限られた企業では、他が参入していないニッチ市場を選択し、顧客一人一人のニーズに応え、距離感を近づけることが基本としています。その分だけ高い報酬を設定します。

例えば、地方では高齢化が進んでおり、移動困難な家庭もあります。その上で、パソコンなどのデジタル機器の操作ができない家庭もあるため、それぞれの家庭に密着した家電の訪問販売などが成立します。

著:田岡 佳子
¥1,584 (2025/03/31 16:40時点 | Amazon調べ)

ブルーオーシャン戦略

ブルー・オーシャン戦略とは、競争の激しい既存市場(レッド・オーシャン)から脱却し、未開拓の新しい市場(ブルー・オーシャン)を創造する戦略です。​これにより、他社との直接的な競争を避け、高成長・高収益を目指します。

田舎の場合は、参入している競合が少ない、または、弱いことが多く、市場に穴がある場合が多いです。そのため、他の地域で人気になっている事業を模倣することで、早期にシェアを獲得することもできます。ただし、注意点としては、ビジネスモデルに特許があると、法的な争訟が発生することがあります。

著:中野明
¥802 (2025/03/31 16:41時点 | Amazon調べ)

差別化戦略

単純な差別化戦略でも競争を回避し、小さな市場を独占できる場合があります。例えば、山形県置賜地方では、ラーメンといえば、醤油ベースのスープが当たり前でしたが、近年は、辛味噌、塩、家系などが参入しており、多様化しています。そして、それぞれの店舗は人気店として地域に密着しています。

田舎(地方)の基本的な集客方法とは?

集客で意識することは、来店や購入に至る経緯です。例えば、飲食店では、近くのラーメン屋を探す時に、Googleマップを見ます。それだけではなく、Z世代では、Instagram(インスタグラム)でタグる傾向があります。

もし、自店舗や自分の企業を探す場合、お客様に接点を持てるのは、どの集客方法なのかを想定して集客方法を選定していきます。

MEO対策

MEO対策とは、Googleマップをはじめとする地図上での露出度を上げる一連の対策を指します。ローカルSEOとも呼ばれる対策です。

例えば、Googleマップでは、ラーメン屋と検索すると、近くの人気度が高いラーメン屋の順番に表示されます。この順位は、検索している地点とお店との距離、客観的に見た人気度を表す指標(実来店数やレビュー数)、ビジネスプロフィールに登録されている情報で判定されます。

MEO対策では以下の対策をすることが重要です。

  • ビジネスプロフィールに情報を掲載:屋号、営業時間、住所、休業日、商品、メニューなどの情報を過不足なく掲載。画像や動画も掲載する
  • レビューの収集:評価の高いレビューを集める。ただし、金品やクーポンなどの報酬性が高いものと交換で集めると景品表示法違反で、消費者庁などに公表される
  • 実集客数を増やす:Googleは、スマホなどから匿名の位置情報を収集している。MEO対策は人気店である結果なので、MEO対策に賭けない
  • さまざまなメディア・ブログに情報を掲載してもらう:Googleはさまざまなメディアを巡回し、店舗の評判を収集している。さまざまなメディアやブログで情報が掲載されていることで、客観的な評判が高くなる

なお、MEO対策は、距離によって順位が大きく変動するため、効果は、近隣で検索された時に限定されます。また、評価は相対的ですので、掲載順位は安定しません。

ホームページを作成する

人口が少ない地域の場合は、飲食店でもグルメサイトに登録している件数が少ないため、ホームページによるSEO対策が有効です。特に、美容室、サロン、クリニック、歯科医院などの効果は高く、モバイルに最適化された管理可能なホームページを作成し、予約獲得に繋げましょう。

ホームページのポイントは、訴求すべき魅力的なポイントをわかりやすく表現し、迷わないようにアクセスページを作り込みます。また、何を成約のポイントにするのかを明確にします。例えば、特定のプランの予約であれば、作成するページは全て、そこに落とし込む構成にしなければなりません。

また、集客のかちプロジェクトには、「ホームページを改善し、売上を向上させた実績」や「SEO対策でアクセス数を5倍にした実績」があります。お気軽にご相談ください。

ポスティングチラシ・新聞折込

地方の飲食店にとって、地域住民への情報発信は欠かせません。チラシを簡単に作成できるテンプレートを用意し、必要な時にすぐにポスティングできるような仕組みを構築すると、効率的に集客をすることができます。

チラシのテンプレートも、CanvaやAdobeExpressを使うことで、多数用意することができます。また、これらは、画像や動画も編集することができますので、契約しておくと便利でしょう。

また、ポスティングチラシは田舎では対象区域になっていないこともあります。その時は新聞折込を選択します。ポスティングはスプリント、新聞折込はラクスルがおすすめです。

LINE

LINEは日本で最も利用されているコミュニケーションアプリです。LINE公式アカウントとは、ビジネス用のアカウントのことで、メッセージ配信以外にも、クーポンやショップカード機能があります。LINE公式アカウントを作成し、会員が簡単に登録できるような仕組み(QRコードの掲示など)を構築することで、直接メッセージを配信して集客をすることができます。

LINEは、リピーター向けの集客ツールとして最も主流なツールです。登録者数を増やすことで、一斉メッセージ送信で反響を獲得することができ、集客に繋げることができます。

SNS

SNSを使って情報発信をするのは、集客の基本です。

特に、Z世代が情報収集に活用しているInstagramやリアルタイムでニュース性の高い情報を収集することができるX(旧Twitter)は、シェア率も高いため、積極的に活用します。ショート動画は、情報量も多く、魅力的な情報を伝えることができます。これらを駆使して、見込み客と接点を持つことができれば、大きな武器になります。

また、店舗の集客をするのであれば、それぞれのSNS広告を使うことで、エリアを指定して広告を出稿することができます。これらを組み合わせることで、直接集客をすることができます。

通信販売

田舎のお店では、市場が小さいため、売上を上げるためには、商圏を広げることも定石の1つです。通信販売をする時には、通販でも売れる商品を開発する必要があります。食品の場合は、賞味期限が長い商品や崩れにくい商品を開発します。

現在は、通販サイトを作成しなくても、Amazon、楽天市場、BASE、メルカリなどのプラットフォームを利用することですぐに通信販売を始めることができます。また、Shopifyを使うことで本格的なECサイトを作成することができます。

田舎の飲食店の基本的な集客戦略は?

  • 田舎の飲食店の集客では、競合他店が提供をしていない看板メニューを作ります。これによって、「〇〇と言えば、そのお店」と呼ばれるブランドを構築することができます。仮に、これをその地域のどこでも提供しているメニューにした場合、競争が始まります。
  • ホームページやビジネスプロフィールを用意し、来店動機になる情報を積極的に掲載しましょう。ホームページは、店舗コンセプト上にあるデザインを採用し、詳細な情報までわかるようにしましょう。ビジネスプロフィールに口コミが集まるようにショップカードなどの販促物を用意するのも有効です。
  • LINE公式アカウントを用意し、登録してもらうことで、新しいメニューや限定メニューが出た時に直接リピーターに連絡することができ、直接予約を獲得することができます。
  • 近隣に集客力が強い温泉街や観光地がある場合は、その観光地に合わせたコンセプトやメニューを揃えておくと、旅行代理店のコースに入りやすくなります。

田舎の美容室やサロンの基本的な集客方法とは?

  • 田舎の美容室やサロンの場合は、Google検索やGoogleマップで検索する人も相当数います。また、電話しなくても予約が取れる予約システムを導入し、誰でも簡単に予約ができるようにします。営業時間内の予約は、お客様も学校や仕事なわけで予約できる時間が制限されているからです。
  • ホームページを作り込みましょう。ホームページでは、自店舗が提供する魅力を十分に伝えるようにします。予約システムからの予約に落とし込むようにしましょう。予約システムを契約する余力がない店舗は、使っているPOSシステムに予約システム機能がついてないかを確認しましょう。
  • 口コミを積極的に収集しましょう。人口が少ない地方であれば、人気店でもレビュー数が200を下回っている場合があります。短期で100件を集めることができれば、あとは自然にレビューが集まっていくことが多いので、直近1年100件増を目標にしてみましょう。
  • Instagramを用意して、情報を発信しましょう。美容室やサロンの誘因になる情報は、スタッフの技術力の高さや雰囲気です。これらが伝わるショート動画や画像を使って情報を発信します。

田舎のクリニック・歯科医院の基本的な集客方法とは?

  • 地域イベントやコミュニティ活動への積極参加:地域のイベントやコミュニティ活動に参加することで、クリニックの知名度向上や地域の信頼を築くことができる。
  • 主要道路の要所への看板設置:電車の本数が少ない地方では車や自転車での来院が多いため、主要道路の要所に看板を設置するとわかりやすく、集客効果が高まる
  • 地域向けの健康セミナーの開催:地域住民に向けた健康セミナーを定期的に開催することで、距離感を縮めることができる
  • ポスティングチラシ:低コストで行える集客・集患方法であり、訴求地域も限定できるため、効率よく認知度を高められる
  • 患者紹介制度の導入:既存患者からの紹介を促進するシステムを構築し、口コミの力を活かせる
  • 「治療名+地名」でのSEO対策:地方であっても「矯正歯科+地名」「インプラント+地名」などで検索する患者を集客する
  • Googleビジネスプロフィールの活用:地域の患者はGoogleマップで医院を探すことも多いため、情報を常に最新に保ち、口コミも増やすことが重要
  • 予約システムのオンライン化:オンライン予約システムがないというだけで、患者の選択肢から外れてしまう可能性がある
  • 専門性の明確化:特定の治療や疾患に強みを持ち、それを前面に出すことで差別化を図る
  • 診療時間の工夫:地方では車での移動が多いため、仕事帰りに立ち寄れる夜間診療や休日診療で差別化することも効果的
  • 地域の高齢者に配慮したサービス:送迎サービスや訪問診療など、高齢者に配慮したサービスも地方では差別化につながる

田舎でも集客に成功している事例紹介

田舎だから何もできないと判断するのではなく、その立地を生かした独自性の高いビジネスを展開すると、商圏の外から集客することもできます。

A級グルメ事例:邑南町(島根県)

邑南町は島根県に位置する田舎町で、地域の食材と食文化を活かした「A級グルメ構想」を成功させています。この構想は観光客や新住民、起業家を増やす効果があり、特に「水」、「米」、「酒」が地域の特色です。地域おこし協力隊が「食の学校」や「農の学校」などで活動し、多くの若者が研修を受けて起業しています。邑南町の取り組みは地域活性化に貢献しており、他の地域にも参考になる成功事例と言えます。

アルケッチャーノ(鶴岡市)

「アル・ケッチァーノ」は山形県鶴岡市のイタリア料理店で、地元の豊富な食材を活用しています。オーナーシェフの奥田政行氏は地産地消にこだわり、地元生産者と密接に連携しています。この取り組みが高品質な料理につながっており、観光客誘致や地方創生にも貢献しています。特に、ガストロノミーツーリズム(食をテーマにした観光)に注力している点が多くの人々に支持されています。

まとめ

田舎・地方での集客は、人口減少、高齢化、収入の格差などで難しい面があります。しかし、参入している企業数も地方都市や首都圏よりも少ないことが特徴的で、顧客ニーズに穴がある場合があります。その場合、その地域にはない事業を行えば、一気に人気店に躍り出ることができます。

マーケティングの戦略としては、原則ランチェスター戦略の弱者の戦略であり、その他に競争回避を軸にしたマーケティングを行います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

マーケティングプロデューサー・集客コンサルタント。店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入の支援業務に従事。その後、2009年にサクセスパートナーを設立し、集客のコンシェルジュとして、コンサルティングを提供開始。

メディア掲載としては、「第一興商発行のDAM CHANNEL for Bizにて、ソーシャルメディアを使った集客方法の特集を8ページ監修(2018/4号)」
「株式会社リクルートの経営者応援マガジンパートナーズプレスにて、ホームページ作成やSNS活用のポイントのインタビュー記事」が公開される。

山形県よろず支援拠点や地方商工会青年部向けのWEBマーケティングセミナーを実施

目次