マーケティングの基本を学ぶための手段とは?実践的な参考書籍の紹介

マーケティングを始める上で、重要なことは本を読むことです。

マーケティングは、化学実験と同じく仮説、実施、検証、改善を繰り返して結果をよくする方法です。

そのためには、仮説の立て方、実施の方法論、検証するための指標を管理する方法と評価方法、それらのデータを活かした改善方法を知っていなければならず、マーケティングの基本的な知識はかなり膨大な領域に広がっています。

目次

マーケティングの基本的用語は覚える必要がある?

日本の教育の悪いところなのですが、学習を用語を覚えるための手段ととっている人も多いようです。

ぶっちゃけて言いますが、用語を覚えて意味のある人は、大企業のマーケティング担当者、重役、そこを対象にしている企業のみで、一般企業の場合は、用語を覚えても意味がありません。用語は、その言葉を知っている人同士で話すために用いる言葉、説得する言葉に過ぎません。

中小企業の場合は、マーケティングを勉強している人が大半だというわけではありませんし、マーケティングで重要なことは、用語を覚えることではなく、その内容を自身のビジネスに活かすことです。

そのため、大学受験的な学び方をするのではなく、本を読むにしても自分のビジネスに照らし合わせてどのように組み込んでいくのかを考えながら学習することの方が重要です。

マーケティングの基本を学ぶ方法は大きく分けて2つある。

中小企業診断士などの資格の取得、経営修士、経営工学修士など大学で学ぶ方法もありますが、2つとも学習方法としては重く、働きながら学ぶのはきついことが難点です。

今の仕事のためにマーケティングの基本を学ぶ方法としては、やはり現実的な方法は以下の2つになります。

  1. 本で学習する。
  2. 学習プログラムに参加する。

ちなみに私の場合は、どうだったのか?

マーケティングと出会ったのは、大学4年の頃でした。当時、勝間和代さんのブーム、いわゆるカツマーブームがありましたが、私はそれに対しては、むしろ白い目で見ていました。

人と向き合う仕事をしたいと考えていた私にとって、大学で学んだことをそのまま職業にする選択肢は最初からなく、今後必要とされる人材になるには、マーケティングのプロになるか、財務のプロになるかの2択しかないと思っていました。財務のプロになるには、完全に時期が遅かったため、マーケティングの学習を始めました。

大学の図書館の職員を騙し、にお願いして、マーケティングの本を購入してもらい、その本を借りて図書館で学習したり、学習方法としては有効だとされていた中小企業診断士の学習から入りました。この時に、マーケティングの基本的な知識を学びました。

ただし、これはあくまで、マーケティングの基本知識であり、そのままでは使い物になりません。

会社員時代、独立後には、もっと必要な項目が見えてきたり、マーケッターとしての自分の経営資源として、必要なスキルも見えてきましたので、独学でそれらを習得した形になります。IllustratorやPhotoshop、Dreamweaverの操作方法なんてこれっぽっちも知りませんでしたが、1ヶ月ぐらいで実用レベルまで持って行きました。

むしろ、マーケティングは、AIやマーケティングオートメーションツールなど全く新しい分野が出てきたり、ITと深く結びついてきていますので、日々勉強することが多いです。

ただし、これも基本あってこそ見えるものですので、マーケティングの基本知識を学ぶことは非常に重要になります。

マーケティングの基本を学ぶためのオススメの本は?

マーケティング本もかなり大量に買いました。その度に、半分以上がゴミになっています。

マーケティング本の大半は、著者のマーケティングを目的にしている本ですので、大した学ぶことがありません。2〜3個学ぶことができたら良い方です。マーケティングの基本で考えれば、本の価格帯は、2,000円〜3,000円が中心で、1,600円~1,800円のマーケティング本にはたまに良書が含まれている印象です。

簡単な内容の本を紹介していきたいところですが、簡単にできてしまいそうだと錯覚してしまうのはよくないので、内容の濃いめの本を紹介していきます。

60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法

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マーケティングを実施するに当たって、ダントツの強みを持った起業が何よりも有利に立ち回るための原動力になります。強い事業を作るための考え方やハウツーを学ぶことができる本で、いつの時代にも戦うことができる考え方を教えてくれる本でもあります。

持ってないなら、買うことを推奨します。

データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標

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正直、難解でビギナー向けの本ではありません。が、指標も知らないと評価知らずの片道切符のマーケティングしかできないため、本の紹介文にも書いてある通り、教科書として持って置いても損はない一冊です。

【新版】ランチェスター戦略 「弱者逆転」の法則

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経営には様々な戦略理論がありますが、その中でも一二を争うくらい有名なのがランチェスター戦略です。実際、儲かっている店舗は、ランチェスター戦略を採用している場合が多いです。

市場の覇者である強者と2位以下の弱者ではとる戦略が異なります。極端に言えば、弱者の強みや人気が出たサービスがあれば、強者はそれをそのまま真似すれば良いわけです。

パナソニックなどは、強者の戦略を忠実に行い、弱者のアイデアに加えて、自社の技術力でバージョンアップした商品を世の中に提供して「技術力のブランド力」を手にしたことになります。

強者の戦略が行えるのは、力があるもののみで、経営資源が制限されている弱者の場合は、意表をつき、有利になった点を防衛しつつも、小さな牙城を築くことを意識する必要があります。ランチェスター戦略はまさしくその戦略を体系化したものです。

現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル(特典PDF付き)

[wpap service=”with” type=”detail” id=”4839966001″ title=”現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル(特典PDF付き)”]

最近の本ではもっとも網羅的というか、この内容を実践できるレベルであれば、明日からSEOコンサルタントと名乗ってもOKな本です。ウェブマーケティングでは、SEOは最も歴史のあるマーケティングの手法ですが、手堅い方法の一つでもあります。コンテンツマーケティング、オウンドメディアマーケティング、ブログ集客など言葉はたくさんありますが、結局どれもSEOを使わないとうまくいかないものです。教科書として、一冊机にさしておきたい本です。

学習プログラムを活用する。

マーケティングを網羅的に学習するプログラムもありますが、どちらかというと特定の分野のスペシャリストの考え方を学ぶのに使える印象です。講義形式のものは、講師の経験によるバイアスがかかるため、マーケティングの基本を網羅的に学習するのであれば、独学に勝るものはないと思っています。

Udemyを活用する。



Udemyは、世界最大のオンライン学習プラットフォームです。仕組みとしては、講師になりたい人が講座を計画し、動画をアップロードするもので、vimeo online demandを学習に特化させた仕組みとなっています。業界の有名人も登録しており、先進的な知識をつけることに適している上に、価格競争が起こっているせいか非常に安価に受講が可能です。

特定の分野に興味をもち、とっかかりを作るのに適している講座が多いのも特徴です。

まあ、金額的にかなり安い印象しかないので、エクセル講座やグーグルアナリティクス講座は受けておいて損はないでしょう。

マーケティングに完成はない。

マーケティングに完成はないため、常に学ぶスタンスを求められます。

本や講座で基本を学び、自分の仕事で実践していくことが重要です。ここで得られた経験から実際何が役立ち、どのように考えていけば良いのかがわかってきます。本で読んだことがそのまま活用できるケースの方が珍しいからです。

また、ライフスタイルが異なれば、消費者行動も異なってきますので、常に知識のアップデートを図っていくことが必要です。

※中小企業で活用できるマーケティングについては、「マーケティングの基本とは?小規模事業主でも実践できるマーケティング戦略」で紹介しています。

最終更新日 : 2018年9月15日

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