ブログ集客とは?難しいブログの選び方から運用のコツを解説
ブログ集客とは、ブログを使って自社の商品やサービスを売るために集客をすることです。
ブログだけでなく、オウンドメディアの数も非常に増え、それがSEOによる集客を難しくしているという印象があります。しかし、Googleなどの検索エンジンは、新鮮で専門性の高いコンテンツを持つブログを評価する仕組みを持っています。要点を押さえれば、現在からでもブログによる集客は十分可能です。
この記事では、ブログを集客ツールとして積極的に活用したい方向けに、要点を理解することで難易度を下げるポイントについて解説します。
ブログ集客の仕組みとは?
ブログ集客とは、検索エンジン、ソーシャルメディア、メール配信などからの流入ユーザーに対し、そのニーズに合ったコンテンツを提供することで、ユーザーの興味を深め、資料請求や購入行動に結びつける手法のことを指します。
ブログ集客の最大のメリットは、コンテンツを簡単に配信できる点にあります。特定のテーマや情報を詳細に、かつパーソナルな視点から述べることで、ユーザーとの信頼関係を築き、その結果として集客効果を高めることが可能です。
ブログ集客には基本的に以下のことが求められます。
- 読みやすいデザインであること。
- SEOに万全の対策ができること。
- CTAの表示などマーケティングに必要な機能は追加できること。
①読みやすいデザインであること
ブログは、読みやすくわかりやすいように作り込むことが前提です。コンテンツの読みづらさを集客での成約率に関わってきます。現在は、スマホの普及率が高いため、スマホでも読みやすいレスポンシブデザインが基本です。また、Wi-Fiがない環境でもストレスなく表示できるように、表示の高速化をすることが基本です。
また、コンテンツ自体も内容がわかりやすいようにするため、難しい用語や言い回しを回避します。図解や挿絵を入れることで、読了率を高める工夫もできます。
②SEOでの集客を重視すること
ブログに集客する方法は、GoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジン、X(旧Twitter)やFacebookなどのSNS、メルマガ配信などがありますが、基本的な集客の主軸は、Googleをはじめとした検索エンジンです。検索エンジンで上位表示する記事コンテンツを増やす対策を俗にSEO対策と呼びます。
SEO対策は、Googleを重視します。これは、日本の検索エンジンの市場ではGoogleが最も大きいからです。
ブログで行うSEO対策では、E-E-A-Tを意識することが重要とされています。E-E-A-Tとは、経験、専門性、権威性、信頼性の高いコンテンツを有するページを上位に表示するというGoogleのアルゴリズムの基本を表したものです。E-E-A-Tが高いブログほど記事コンテンツを追加した時に上位に表示されやすくなります。
Experience-経験 | 経験に基づく具体性のある情報や一次情報ほど評価が高くなる。 |
Expertise-専門性 | 特定のトピックや分野に特化しているほど評価が高くなる。 |
Authoritativeness-権威性 | 情報の信頼性が高いほど評価が高い。(例:病院に書いてある健康に関する情報) |
Trustworthiness-信頼性 | 閲覧環境は安全であるか?ブログのセキュリティ対策が有効。 |
Googleユーザーの検索意図に合致したブログの記事を書きます。その中で、自社の商品やサービスの価値がわかるように記事を書くことで、購入意欲を高めます。
ただし、医療やお金などの分野では、検索結果が社会に大きな影響を与えてしまうため、YMYL(Your Money Your Life)アップデートのような特殊なアルゴリズムが採用されています。この分野では、医療機関などの専門性のある企業のドメインでなければ、基本的には、SEOでの集客は困難です。
③ブログ集客にはCTAが重要である
CTAとは、Call to Actionと呼ばれる特定の行動を促すために使われるポップアップ、バナー、ボタンのことを指します。たとえば、「資料請求する」、「商品を購入する」、「メールマガジンに登録する」など、具体的なアクションを明示するCTAを設けることで、目的を達成しやすくなります。
集客に強いブログはどれか?
記事コンテンツをマネタイズできる機能があるnoteが人気ですが、SEOでは独自ドメインで運用することが有利であることやCTAを自由に設置することができることを考えると、WordPressがおすすめです。
条件を満たすブログであれば、集客では問題はないのですが、WordPressは、ユーザー数が多くカスタマイズの情報が豊富であることやライセンス料が無料であることで、最も集客で手軽に導入できるブログと呼べます。
WordPressは、そのまま導入してもSEOに適した環境になりません。WordPressのブログ集客での強さを発揮するためには、適切なカスタマイズが必要です。
- レンタルサーバー
- ドメイン
- WordPressテーマ
- プラグイン
ブログ集客の難易度を下げるためには、要点を踏まえる必要があります。
①レンタルサーバー
WordPressにはデータを格納するサーバーが必要です。自分でサーバーを運用するのはハードルが高いため、通常はレンタルサーバーを契約して運用します。
レンタルサーバーでは、ブログの表示の安定性や速度、WordPressに対するセキュリティに差があります。どちらもWordPressでブログ集客をする上では重要で、Googleでの表示順位に影響を与えます。
また、ブログ集客の初心者には、電話サポートがあった方が便利です。サポートや情報が多い人気サービスの方が、設備や人材に投資をしていますので、おすすめです。
これらの理由から、カチプロでは、クライアントのウェブサイトはエックスサーバーを選択することが多いです。
エックスサーバー
評価:
WordPressが安定して動作するサーバーの代表格。電話サポートやWordPressの簡単インストール、高いセキュリティ性を誇っており、国内の運用サイトは250万を超えている。
②ドメイン
ドメインとは、直訳すると住所であり、ドメインを入力することで、ブログやメディアを表示することができます。
他にユーザーがおらず独占的に使用しているドメインを独自ドメイン、他のユーザーと共有しているドメインを共有ドメインと言います。共有ドメインで有名なブログサービスは、noteやアメブロです。
Googleは、多様性の原則を採用しています。これにより、基本的に1つのキーワードに1つのドメインから表示される記事数を1つとされています。つまり、共有ドメインのブログでは、複数のブロガーが1つのキーワードについて記事を投稿した時に、ブロガー全員から1ページの記事しかGoogle検索には反映されることがありません。
そのため、ブログ集客を行う時は、独自ドメインを使うことが原則です。
また、ドメインには、運用年数や被リンクの多さからドメインパワーが蓄積されています。ドメインパワーが強いほど、SEOには強いので、基本的にはサービスサイトのサブディレクトリにブログを設置することが多いです。サブディレクトリとは、ドメイン/blog/といった専用のフォルダを作り、ウェブサイトの直下にブログやメディアを置く構造のことです。
③WordPressテーマ
WordPressテーマは、ブログのデザインを決定します。それだけではなく、CTAの設定やSEOの設定、エディタの操作性に影響します。WordPressテーマの中には、必要以上にデータを出力してしまい、表示が安定せず、表示速度も遅くするものもあります。
ポイントとしては、初期の状態でCWV(コアウェブバイタル)のスコアが良好なものを選択することです。CWVとは、表示の安定性や速度を客観的に判定した指標のことで、Googleのアルゴリズムに含まれているとされています。複雑なカスタマイズが必要になることやコンテンツを豊富にすることでCWVが悪化するようでは、テクニカルな面でブログ集客がうまくいかないリスクになるからです。
それ以外にも編集がしやすく、装飾の豊富さなどもテーマを選定するポイントです。その点では、有料テーマであるSWELLがとても優れています。
WordPressテーマSWELL
評価:
コアウェブバイタルのスコアが初期設定で高いため、記事コンテンツの作成に集中することができるWordPressテーマ。SEOが重要なアフィリエイトでも絶大な支持を集めている有料テーマ。
SWELLは、使いやすいブロックエディタ、優れたデザイン性、そして、CWVのスコア改善を考慮に入れているWordPressテーマです。
実は、このメディアも長い間別のWordPressテーマを活用していましたが、SWELLに変更しました。CWVスコア改善にカスタマイズが必要であったこと、CTAの設定が以前のテーマでは制限があったからです。
PageSpeedInsightsでは、携帯電話環境では93、パソコン環境では99のスコアでした。このスコアリングは、特にSEO対策に意味があります。テキストが長文化しているため、データが大きいページの安定表示に影響するからです。
また、WordPressは、テーマの変更にとても手間がかかります。そのため、途中からのテーマ変更はおすすめできませんので、デザイン性で選びたい方は、関連記事を参考にすると良いでしょう。
④プラグイン
プラグインとは、WordPressのコアファイルと合わせることで、さまざまな機能を実装することができるファイルのことです。WordPress内部から検索することで、ほとんどが無料で利用可能です。
プラグインは便利ですが、一度インストールすると、データベース内に専用のテーブルを作ってしまいます。そのため、表示速度が低下する直接的な原因ですので、有効化する見込みのないプラグインは使わず、最低限のプラグインで運用するようにしましょう。
ブログ集客が難しい業種とは?
ブログ集客は、検索してきた人に売りたい商品の魅力を伝える仕組みなので、ほとんどの業種で有効です。
ただし、権威性がないとGoogle検索で上位表示ができない業種や広告規制が頻繁に変更される業種では、ブログの運用難易度が高いので、おすすめはできません。
- YMYLアップデートが適用されている業種
- 広告規制が頻繁に変更になる業種
①YMYLアップデートが適用されている業種
YMYLとは、Your Money Your Lifeの頭文字をとったアップデートのことです。金銭や健康のように人生に大きな影響を与えるジャンルの検索のアルゴリズムは、発信者の専門性、権威性、信頼性の高さを求める検索の順位付けを行います。
例えば、医学関係、保険関係、法律関係の記事では、しっかりした情報機関や執筆者の情報が優先的に表示されます。そのため、一般人がYMYLアップデートが適用されているジャンルは、ブログ集客の難易度が非常に高いのでおすすめしません。
②広告表示ルールが頻繁に変更になる業界
法律の変更が激しく、広告の表示ルールが頻繁な業界であれば、ブログの記事の書き直しも頻繁に行わなければなりません。
そのため、無駄に手間がかかってしまうこともあり、人的なリソースを割くことができないのであれば、ブログ集客はあまり向いていないと考えられます。
ブログ集客に成功するための具体的な運用方法
ブログ集客は、ターゲット層が興味を持っている記事コンテンツを蓄積することから始まります。ただ、記事コンテンツを追加するのではなく、ニーズを満たしているコンテンツを調査して追加することが成功のコツです。ブログ集客を成功させるためのプロセスは以下のようになります。
現在のブログ集客の環境では、テーマを決めない雑記ブログは、E-E-A-Tの観点からスコアリングが低いため、ニーズのある分野で専門性を高めることが主流になっています。
テーマは自分が販売したい商品やサービスと関連性が高いものを選択します。
記事を書く前に、キーワードを選定します。キーワードの想起方法は、GoogleサジェストやSEOツールの関連キーワードや類似キーワードを活用します。より正確に調査するのであれば、月間検索回数(検索ボリューム)が極端に少ないキーワードを狙っても仕方がないので、事前にSEO分析ツールを活用するのも重要です。
ブログのカテゴリーを決定します。大きな分類では、多くても5つくらいにまとめて、それ以上増やす場合は、関連性の強いカテゴリーの子カテゴリーに指定します。
ブログの記事を作成します。ユーザーの検索意図を反映させた記事を書くことを心がけます。
検索順位チェックツールを活用し、選定したキーワードに対してのブログの検索エンジンの掲載順位の推移を計測します。検索意図は、徐々に変化していき、過去に書いた記事が意図を反映しなくなることはあり得ます。
順位が思わしくなかったり、下落したタイミングで内容をリライト(書き直し)し、掲載順位の向上を目指します。
現在のSEOはコンテンツ重視と言われていますが、被リンクがなければ上位表示させることはほぼ不可能です。
大手メディアが記事を書くたびに、いきなり上位表示することが多いのは、被リンクをすでにたくさん獲得しているメディアの記事だからと言えます。採用にメディアを使っている企業では、信頼性の高いドメインからリンクが供給されているので、企業ドメインのサブディレクトリにブログを設置するのが良いでしょう。
ブログ集客の手順1.テーマを決める
ブログ集客では、販売したい商品やサービスがあります。ブログはE-E-A-Tより特定の分野に特化している方がSEOで集客ができるようになるため、関連性の高いテーマを決める必要があります。この時に、以下の項目を考慮します。
ターゲット層を明確にする
最初に、集客をしたいターゲットとするのかを明確にしましょう。ターゲット層に合ったテーマを選ぶことで、集客効果が高まります。
関心・ニーズを把握する
ターゲット層の関心やニーズを調査し、それに合わせたテーマを選びます。例えば、健康に関心が高い層であれば、「健康と美容」が良いテーマになるでしょう。この時、論理的に販売したい商品やサービスの紹介に結びつくことが重要です。この層の読者であれば、健康食品や美容品が売れますが、育毛剤などは売れる見込みがありません。
競合との差別化する
競合が多い業種にすでに多くのブログが存在する時は、どのように自分のブログを差別化するかを考えることも重要です。独自の視点を含んだ、例えば、インフォグラフィックや特定の機能が無料で使えるなどコンテンツを用意することで、SNSで口コミが発生し、多くのトラフィック(アクセス数)を獲得することができます。
ブログ集客の手順2.キーワードを選定する
ブログ集客では、Googleなどの検索エンジンからの流入が主な集客源です。そのため、記事を書いても検索回数の少ないキーワードでは、集客が効率的ではありません。
そこで、記事を書き始める前に、キーワードの調査を行います。キーワード調査には、SEO分析ツールを使いますが、今回は、SE Rankingを用いて分析をします。
SE Ranking
評価:
SEO対策に必要な競合分析、キーワードごとの検索ボリュームチェック、サイトの検索順位チェック、被リンクチェックなどの機能を網羅。オプションでコンテンツ生成機能やMEO機能を追加可能。
SE Rankingでは、キーワード調査をすると、SEOの難易度や月間検索回数(検索ボリューム)、検索意図、リスティング広告を出稿時のクリック単価、サジェスト(キーワードアイデア)などの情報が表示されます。特に、難易度と月間検索回数を参考にし、SEOで上位表示できる可能性があって流入を増やせるキーワードが何かを調査していきます。
また、競合サイトの分析機能もよく使います。競合サイトに流入しているキーワードを知ることができるため、特定のキーワードで上位表示を狙いたい時に、競合サイトのキーワードの構成を知ることができます。この分析で新たな良質なキーワードを発見することもできます。
ブログ集客の手順3.カテゴリーを決める
ブログのカテゴリーとは、記事コンテンツの内容ごとにグルーピングしたものです。例えば、ソーシャルメディアのブログだった場合、カテゴリーには、X(旧Twitter)、Instagram、Facebookと分けられます。
カテゴリー分けをすることで、ブログの読者が欲しい情報をブログ内で見つけやすくなるほか、カテゴリー名に適切なキーワードを挿入することで、SEO対策になります。
WordPressでのカテゴリーの設定は、投稿>カテゴリーで編集します。
カテゴリーをわかりやすく並び替える時は、プラグイン「Category Order and Taxonomy Terms Order」を使います。このプラグインで、ドラック&ペーストで並び替えすることができます。
ブログのカテゴリーを設定する時は、以下のように設定します。
名前:カテゴリー名を登録
スラッグ:カテゴリー名の英語名を登録
親カテゴリー:そのカテゴリーが属するカテゴリーを選択。例えば、親カテゴリーがラーメンだとすると、子カテゴリーは、とんこつ、みそ、しょうゆなどのスープによる分類、もしくは、北海道、東北、関東…などの地域による分類を行います。
ブログ集客の手順4.ブログのコンテンツを作成する
その記事を書く目的を設定します。
特定の商品の購入意欲を高めることがほとんどですが、その商品の魅力の中から何を中心に紹介するのかをあらかじめ決定しておかないと、記事の構成で困ってしまうことになります。
現在のGoogle検索で上位表示されているコンテンツの傾向を調査します。特に見ておく必要があるのは、コンテンツの内容および文字数です。
コンテンツは、競合も関連語調査を行って編集している可能性があります。参考程度にみます。なぜならば、全く同じコンテンツの構成にしてしまうと、検索意図が変化したときに同時に下落してしまう可能性があるからです。あくまで、検索ユーザーに必要な情報を考える上での情報です。
文字数は全てではありませんが、上位表示されているコンテンツが、平均で5,000文字くらいのボリュームがあったときに、1,000文字で上位表示ができることは、情報不足の観点から考えづらいからです。同程度かそれ以上の情報量は必要と考えます。
E-A-Tの観点から、信頼性の高い情報が引用されており、考察もズレがないものが上位表示されるブログ記事の前提になります。そのため、主張があるときには、それを裏付けるような情報を総務省などの省庁や専門のリサーチ会社が発表している統計を調べておきます。
なんのデータもないのに書き始めると、あやふやな表現が目立つ記事内容になってしまいます。
ブログタイトルは、SERPs(Googleで検索したときに表示される箇所)にも出力され、その記事の内容を示すものです。付け方を間違えると、検索順位がつかないばかりか、インデックスされません。
検索エンジンの利用用途は調べ物です。つまり、商品の詳細、特定のノウハウを調べる時に、商品名やノウハウ名を検索クエリとして入力しますので、当然タイトルにはキーワードが入っている必要性があります。
基本的な検索されやすいタイトルの原型は、「(キーワード名)とは?→コンテンツの内容に何が書いているのか紹介する」です。
分かりやすい記事の構成にはフレームがあります。代表例は、PREP法とSDS法です。どちらも信頼性の高い論文を書く時におなじみのフレームです。
PREP法とは、Point(結論)→Reason(理由)→Example(例)→Point(結論)で構成する方法です。
SDS法とは、Summary(要点)→Detail(詳細)→Summary(要点)で構成する方法です。
例えば、「WordPressテーマ おすすめ」のような記事を書く時は、例として具体的商品名を複数出すため、PREP法を意識して記事の構成を考えます。それに対して、特定の商品を紹介する記事を書く時は、SDS法を意識して記事を構成します。
記事は、最初に見出しを決定してしまってから書き始めると、内容にズレがないものになりますので、おすすめします。
記事を書き出します。文章に関しては、分かりづらい表現や顧客になる人が使わない表現は回避します。実際あった例としては、メンテナンスをメインテナンスと書くことです。一般人は前者を使いますが、医療従事者は後者を使います。こういったことが積み重なると、一般人の自然流入が減っていきます。
特に重視して考えなければならないのは、リード文と結論の文章です。
リード文とは、ブログ記事の最初に記される文章のことで、ブログ記事を読むことで何が書いてあるのかを期待させる文章でもあります。リード文では、問題提起することがほとんどなのですが、これは検索エンジンから自然流入したユーザーの検索した動機が一致した時に、購読意欲を掻き立てるからです。
結論の文章は、問題解決する手段として、一番良い選択肢を専門家として伝える箇所です。この部分では、ブログ記事を読んでいる人に率直に何をするのが一番なのかを伝えます。
つまり、自社製品の特定の機能を使って解決ができるのであれば、率直に「この商品を買うのが一番良い選択肢です」と伝えるのが良いでしょう。
最近では、データをグラフ化したり、インフォグラフィック化して掲載することがトレンドになってきています。
これは、テキストだらけのブログよりも読みやすくなる効果もありますが、画像検索や転載された時に被リンクの獲得が期待できます。
抜けがちなことに、ディスクリプションの設定があります。ディスクリプションとは、タイトルと同じようにSERPsに表示される詳細のことです。記載がなければ、自動出力になってしまうため、適切な内容をまとめて記載しておきましょう。
記事をAIライティングで効率化する
ChatGPTの登場で生成 AIでライティング業務を行えるようになりました。しかし、SEOができているコンテンツの生成は、ChatGPTは、Bing検索にしか対応していないことやプロンプトに専門知識を求められるので、難易度が高めです。
Transcopeは、Google検索の結果や上位表示されているコンテンツを分析し、最適な文字数や見出し構造を提案します。また、用意された入力箇所に項目を入力することで、Google検索に対応したSEOができている記事コンテンツを生成します。
Transcope
評価:
ChatGPTの最新APIであるGPT-4を使用したAIライティングツール。Google検索の結果を反映し、長文のコンテンツを出力。SEO向けのライティングを効率化することが可能。
AIが生成したコンテンツは、内容が間違っている可能性がありますので、必ず校正をしましょう。
ブログ集客の手順5.順位を計測し、記事の内容をリライトする
最初から検索順位は良い結果になることはほとんどありません。そのため、記事の順位を計測し、リライトを繰り返して順位を上げていく必要性があります。順位を計測するためには、検索順位チェックツール(またはランクチェッカー)の導入が必要です。
SE RankingなどのSEO分析ツールには機能として付いていることもありますが、それらのツールを導入していない運営者には、Nobilista(ノビリスタ)が格安のコストで導入することができます。
Nobilista
評価:
Google検索の記事コンテンツの順位をキーワード毎に管理。クラウド型の順位計測ツールであるため、どこでも現在の検索順位がわかり、リライトの指標になる。SEOツール。
30位以内の記事は、内容を書き換えるだけである程度まで順位が上がります。リライトをする時は、Google検索を行い、サジェストや関連する質問などから記事に不足している情報を探し出します。
ブログ集客の手順6.被リンクを獲得する。
Contents is Kingと呼ばれ、検索意図に対応した良質なコンテンツが重要視されています。しかし、Google検索をしてみると、内容が薄いと思われる記事でも上位に表示されていることがあります。
これには、さまざまな要因がありますが、優良な外部サイトからの被リンクがSEOに相変わらず強く影響しているからです。
企業ドメイン(co.jp)は、採用にWantedlyを使ったり、プレスリリースを行ったりしますので、サイテーションは一般のブログよりも多いですし、露出している分、被リンクも多くなります。そのため、企業のメディアの方が外部対策ができています。
被リンクを獲得する方法として、以下のような方法が挙げられます。
ゲスト投稿を行う
他のブログやウェブサイトでゲスト投稿を行い、その記事内で自分のブログへのリンクを設置してもらいます。これにより、新たな読者層にアプローチできる上、被リンクも獲得できます。
高品質なコンテンツを作成する
価値のある、高品質なコンテンツを提供することで、自然と他のサイトからリンクされる可能性が高まります。一次情報をまとめたインフォグラフィックスは引用されやすいです。
相互リンクの交換
他のブログやウェブサイトと相互にリンクを交換することも一つの方法です。ただし、この方法はSEOにおいてあまり推奨されていないため、注意が必要です。
プレスリリースを活用する
新製品の発表やイベントなどの情報をプレスリリースとして配信することで、メディアからの被リンクを獲得することができます。
ソーシャルメディアやメルマガ配信でシェアする
自分のブログ記事をソーシャルメディアやメルマガ記事で積極的にシェアすることで、多くの人に内容を知ってもらうことができます。一次情報を出した記事コンテンツの認知度が上がりますので、さらなる被リンクの供給が期待できます。
ブログ集客で必要なカスタマイズのポイントとは?
ブログ集客では、SEOに対応した記事コンテンツを生成して終わりではありません。ブログに集客した読者に興味を持ってもらい、購買などの行動をとってもらうことまで設計する必要性があります。
ブログのカスタマイズの項目としては以下の項目が挙げられます。
- プロフィールを用意する
- 商品やサービスページを用意する
- CTA(Call to Action)を用意する
プロフィールを用意する
ブログ集客では、記事コンテンツを作り込むことも重要ですが、読者に情報を信用してもらう必要性があります。そこで重要になるのは、誰が書いた記事であるかです。
プロフィールでは、執筆者としての学歴、過去の実績、職歴などから専門家であることを自己紹介します。これによって、関連性の高い経歴や経験から記事の内容を信用してもらいやすくなります。
商品ページを用意する
販売を予定している商品・サービスの商品を用意します。例えば、集客コンサルティングのようなページです。これらのページの作成の目的は、販売はもちろん、見込み客を集めるためにメールマガジンやLINE公式アカウントに登録させることを目的にしています。
SWELLのランディングページ機能を使えば、企業サイトの商品ページの品質でページを作成することができます。
CTAを用意する。
CTAは、集客を目的にして作成した記事から商品ページに誘導する箇所です。CTAが目立たなければ、商品ページの閲覧に至らず離脱してしまう可能性が高まります。CTAは、PCから見た時と、スマホから見た時、どちらの画面でも考慮する必要性があります。
例えば、スマホから見た時は、ヘッダーやフッターに追従するバナーを設置することが該当します。上記の表示は、SWELLのデフォルトの機能で表示することが可能です。また、スマホとパソコンどちらにも追従させるCTAを設置したい時は、プラグイン「Blog Floating Button For WP」を使います。
記事下の部分にもCTAを設置することが一般的です。SWELLでは、外観>ウィジェット>CTAボックスから設置することが可能です。
ブログの主要な集客源とは?
ブログに読者を集める方法としては、以下の4つの主要な方法があります。
- SEO(検索エンジン最適化)
- ソーシャルメディア
- 他のウェブサイトおよびブログ
- メルマガ・LINE公式アカウント
SEO
SEOは最もブログ集客では基本的な集客方法で、Googleなどの検索エンジンで検索したユーザーの疑問に適した記事コンテンツを書くことで、ブログに集客をします。ここまでの記事の内容は、ブログのSEO対策をメインで書いているので、気になる方は、この記事を最初から読み直すと良いでしょう。
特定のジャンルの料理名を中心にSEOを行い、検索ボリュームが数千〜数万のキーワードで5位以内に表示させることに成功しています。ユニークユーザーは、試作開始前に比べて、2.8倍になりました。
ソーシャルメディア
ソーシャルメディアは、口コミやユーザーの体験などの情報の宝庫であり、情報収集をするために興味のあるインフルエンサーをフォローして新しい情報を知るということが一般的になっています。
ソーシャルメディアには、X(旧Twitter)、Instagram、Facebookなどがありますが、ターゲット層に合致したソーシャルメディアに力を入れるのが良いでしょう。特性上、新しい見込み客の獲得を目指していて、テキスト、画像、動画を総合的に発信できるのは、Xであるため、ブログ運営者やメディア運営者との相性が良いとされています。
他のウェブサイトおよびブログ
影響力のある関連性の高いウェブサイトやブログの記事に情報を紹介されることで、リンクが設置され、そこから流入することもあります。他のウェブサイトやブログのリンクの設置は、ブログのSEOにも影響を与えるため、二重の効果を期待することができます。
他のウェブサイトやブログに紹介してもらう方法は、自分がゲスト投稿者として記事を寄稿することや有用な一次情報をわかりやすくまとめて公開することが挙げられます。
メルマガ・LINE公式アカウント
集客の観点から考えると、ブログ運営者自体がブログのテーマにおけるインフルエンサーとして機能した方が効率的に成果を上げることができます。メルマガやLINE公式アカウントなどメッセージをこちらから送信する仕組みと併用することで、ブログと組み合わせて多角的な情報を提供することができ、成約率を高めることができます。
ただし、メールアドレスを入力するのは抵抗感があり、登録するメリットが見えづらいと登録しませんので、ホワイトペーパーなどを用意するのが一般的です。
Blastmail
評価:
直感的な感覚でチラシのようなHTMLメールを配信することができる。大手企業を含む国内22,000社が導入しており、メルマガ配信技術に定評がある株式会社ラクスライトクラウドが運営している。
ブログ運営で気を付けるべき法律とは?
景品表示法
景品表示法とは、商品やサービスの品質や内容を誤認する表現や広告を規制する法律です。2023年10月から、アフィリエイト広告が設置されたブログ記事の責任を広告主が負うことになりましたので、有利誤認と優良誤認を回避しなければなりません。
有利誤認とは、競合に対して自社の商品があたかも条件の良いように偽る広告や表現のことを指します。比較したグラフを作成し、売りたい商品が競合製品よりも価格が安いなどの表現を使ってしまうと抵触します。それに対し、優良誤認とは、実際よりも優れていることや競合に比べても品質が優れていることを言及することです。
ステルスマーケティング(通称:ステマ)は、広告にあるにもかかわらず、消費者を装って優良誤認を促すことが問題視されています。そのため、必ず広告が設置されているページには、「この記事のリンクには広告が含まれていることがあります」などの文言を広告よりも上部の目立つ位置に設置する必要性があります。
薬機法
薬機法(薬事・食品衛生対策基本法)は、日本において医薬品、医療機器、化粧品などの製造、販売、使用に関する規制を定めた法律です。この法律の主な目的は、消費者の安全を確保し、健康を守ることです。
広告の種類 | 具体例 | 説明 |
---|---|---|
誇大広告 | 「100%病気が治る」 | 効能・効果が科学的に証明されていないが、そのように宣伝する場合 |
誤解を招く表現 | 「副作用が一切ない」 | 商品の成分や効果を誤解を招くような表現で広告する場合 |
未承認・未許可商品 | 「合法的な商品です」(承認・許可を受けていない) | 承認や許可を受けていない商品を、合法的な商品であるかのように広告する場合 |
第三者の証言悪用 | 「○○医師推薦!」(実際には証言がない) | 医師や専門家が推薦しているかのような印象を与えるが、実際には証言がない場合 |
ブログ集客でよくある質問
ブログは毎日書かなければならないのか?
ブログの更新を毎日行うことは、何度も顔をあわせることで親近感を得られるザイオンス効果からくることが理由でした。今の時代は、エックス(旧ツイッター)、フェイスブック、LINE@、インスタグラム、メルマガとリアルタイムに気軽にコミュニケーションをとれる手段がたくさんあります。
そのため、わざわざブログを毎日活用する必要性は薄れていると思われます。ブログ集客はある程度の記事コンテンツ数を積み重ねることがスタートですので、最初は集中して記事数を蓄積しましょう。
ブログはアメブロなどの無料ブログからはじめるのが良いのか?
ブログ集客には無料のブログサービスを利用することは基本的にお勧めしません。これらのブログサービスは、自社の広告宣伝のために無料で記事作成権限を貸し出しているだけであり、運営ポリシーにあわないブログ運営は許可していないからです。
効率的に自社の商品のサービスの販売に結びつけるには、独自ドメインで検索エンジンから効率よく集客を行い、リライトで最新情報に更新する方針がおすすめで、WordPressなどのシステムが推奨されます。
まとめ | ブログ集客で成功するためには?
ブログ集客は、検索エンジンユーザーの問題解決方法を提示し、自社の商品やサービスを紹介するある種のコンサルティング営業のオンライン版です。
ブログ集客を行うためには、まず検索意図に合致した記事を書き、SEOで上位表示ができなければなりません。そのためには、ブログの環境選びも重要になっていて、エックスサーバーとSWELLの組み合わせが私が試した中では最も良い選択肢です。
また、ブログは何を書いても良いわけではなく、商品やサービスを必要とするユーザーが検索する可能性が高いテーマを選択し、キーワードの選定もとても重要です。それだけではなく、コンテンツを管理して、良質なコンテンツに仕上げることで、集客力のあるページを用意することができます。ブログの構築方法のポイントも紹介しています。
特に主要キーワードでは、リライトを繰り返していき、明確な問題解決策を提示するような親切な記事内容にすることで、ブログ集客の精度が向上します。
最終更新日 : 2024年4月20日