問題点の抽出方法と意思決定の方法
「集客をしたい」は、実は抽象的な表現です。
具体性がなければ、何をどのようにするのかが明確ではありません。
そして、サービスのニーズ、品質、情報発信量、メッセージの到達度、クロージングまでの仕組みがどのようになっているかなど要素が複数含まれております。複雑であれば、やる、やらない、やれないなどの選択と優先順位付けが必要になります。
集客に限らず、漸進的な経営を行うためには、堅実な意思決定が重要です。そして、意思決定をするためには、自社の抱える課題や問題点の認識が必要になってきます。
そこで問題点の抽出方法と意思決定の方法を紹介します。
▼この辺りの項目が詳しく掲載されている参考本
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4798156914″ title=”ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70″]
問題点の抽出から意思決定までの流れ
問題点を抽出するためには、まずは自社が目指す将来を具体的に描きます。
そこから現状と比較して、課題を具体的に定義することから始まります。
ギャップ分析
今現在抱えている明確な問題点をわかっている数値込みで箇条書きで並べます。そして、それがどうなっていることが理想であるのかを明確にします。
理想の将来は途方もない数値ではないこと、そして、日付をつけることが重要です。
この2つを並べることで、現在と将来のギャップを定義することができます。
例えば、売上を3倍にする必要性があること、人材を増減で5名増やさなければならないこと、労働生産性を2倍に高めなければならないことなどが課題として抽出されます。
課題から施策案を複数出す。
課題を見つけたら、それを達成するために何を具体的にやる必要性があるのか(施策)をできる限り多く出します。
この時の条件として、できるできないかは別にして今抱えている課題の解決の実現性が高いもの、考えられる施策はできる限りたくさん捻出するのが重要です。
課題に対応する効果を持っている施策ではないと、そもそもそれに着手することが時間やお金の無駄になる可能性が高いですし、選択肢が少ないとできないことばかりであった場合に悩んで立ち止まるしかなくなるからです。
できる、できないに分類する。
施策を評価します。まずは、施策をやれば課題が達成できるとしても、その施策ができなければ意味がありません。
現状の経営資源と照らし合わせて、実施が可能な施策と実施が不可能な施策に振り分けます。
できないと分類した施策に関しては、「なぜできないのか?」を突き詰めてできない理由を明確にします。例えば、ノウハウがないという判断であれば、コンサルタントにお金を支払えばノウハウが手に入ることになります。この場合は、「できる」もしくは「すぐにはできないが将来的にできる」などのカテゴリーを新設し、その中に振り分けます。
意思決定マトリクス(できるものに優先順位をつける。)
次にできるものに優先順位をつけます。優先順位をつける方法としては、様々ありますが、評価基準を設定し、評価基準に重みを設定する意思決定マトリクスという方法があります。
評価基準は目的に合わせて設定します。実現性、期待値、収益性、将来性、緊急性など比較して置きたい評価基準を設定し、それぞれに倍率を設定します。
マーケティングの場合は、実現性や期待値に重点を置きます。例えば、実現性×2、期待値×2などに設定します。
これは、できるものから解決する、効果の高いものから実施するという大原則に基づいているからです。
それぞれの評価基準に施策ごとにスコアをつけます。その結果、合算したポイントが一番高かったものを優先にして着手します。
また、意思決定マトリクスではなく、それぞれの施策の関係性をマインドノードのように並べて、枝の数が多い施策ほど優先して実行すれば、他の施策を実施することが楽になるようなことがあります。マインドノードは、MindNode5を使うことで簡単に作成することができます。また、旧バージョンと違い、画像を差し込むことにも対応しているため、マインドマップも書くことができます。
まとめ
意思決定を慎重に行いすぎた結果、数年も何もできていないという人もいます。正直、それはなんの自慢にもならないわけで、事業の基盤をより強固なものにするためには、素早くも精度の高い意思決定が必要です。
今回紹介したようなことをやってみて、マーケティングに役立てましょう。
最終更新日 : 2019年4月14日