キーワードにみる検索エンジンのローカル性の強化

ローカルSEOというと、MEOをさしていましたが、マップ上の順位だけではなく、検索結果にも大きく変化を与えています。

検索結果が、検索を実施した拠点によって大きく結果を変化させているからです。

このアップデートによって、その地域に根ざした拠点の企業は大きくアクセス数を伸ばしましたし、それ以外の企業は、主要な検索結果から大きくランクダウンして、きっと社内で困惑しているに違いありません。

目次

検索キーワードと拠点からみる検索順位

グーグル広告の「広告のプレビューと診断」を使うと、それぞれの地域の検索結果を表示することができます。

例えば、ホワイト二ングと検索します。

  新宿区 中央区
1 歯のホワイト二ング専門歯科【業界で一番安い・高品質】 歯のホワイト二ング専門歯科【業界で一番安い・高品質】
2 1歯500円のオフィスホワイトニング|ホワイトニングサロン-赤坂見附歯科 1歯500円のオフィスホワイトニング|ホワイトニングサロン-赤坂見附歯科
3 ホワイトニング|東新宿歯科 白い歯 輝く歯 美しい歯 ホワイトニング|診断メニュー|審美歯科なら東京銀座審美歯科専門の
4 ホワイトニング-歯とお口ならなんでもわかるテーマパーク8020 ホワイトニング-歯とお口ならなんでもわかるテーマパーク8020
5 ホワイトニング|高田馬場リボン歯科・矯正歯科 ホワイト二ング-武蔵小金井 歯科|秋澤歯科医院
6 ホワイトニング|診断メニュー|審美歯科なら東京銀座審美歯科専門の ホワイトニング|西葛西で美しい白い歯を実現する歯医者|みやした歯科
7 ホワイト二ング-武蔵小金井 歯科|秋澤歯科医院  歯のホワイトニング|大月歯科
8 ホワイトニング|たまプラーザのこうづま歯科医院 ホワイトニング|たまプラーザのこうづま歯科医院
9 「ホワイトニング」本当は怖い健康被害の実態 「ホワイトニング」本当は怖い健康被害の実態

上記のように、新宿区には、中央区にはない2つの医院のWebサイトが上位表示しています。そして、ホワイトニングのキーワードでは、歯科医院のWebサイトが大半を占めていることがわかります。このキーワードは、実は、以前はメディア系の媒体が占めていたキーワードでした。YMYLアップデートの影響とも見られていたわけですが、その後のローカル化で顔ぶれが総入れ替えされた印象です。

【事例あり】医療系サイトがまた大打撃!2018年8月1日のGoogleコアアルゴリズムのアップデートでえげつない順位低下

今度はジムで検索を実行します。

  新宿区 中央区
1 コナミスポーツ FASTGYM24 築地店
2 ジェクサー・フィットネス&スパ新宿 コナミスポーツ
3 ジェクサー・フィットネス&スパ四谷 札幌市 大通駅徒歩2分 フィットネスクラブライフステージ
4 FASTGYM24 セントラルウェルネスクラブ 札幌
5 フィットネスジムJOYFIT24 銀座中央 ゴールドジム
6 Wikipedia 銀座中央 ゴールドジム
7 Wikipedia JOYFIT24
8 スポーツクラブルネサンス Wikipedia
9 フィットネスクラブ東京ドーム フィットネスクラブ東京ドーム

上記のように、新宿区では、2位と3位が近隣のジムが表示されており、中央区でも、1位、5位、6位が近隣のジムを表示しています。

そして、なぜか、札幌市のスポーツジムが2件表示されていますが、これは、札幌市中央区にあるスポーツジムであり、同じ中央区で表示順位がごっちゃ煮になっていることから、この拠点を使った検索のアルゴリズムは不完全だと言えます。

今後の対策

このような拠点ごとに違った検索順位になることは利便性を考えれば当然のことです。なぜならば、所沢でパン屋と検索しているのに、横須賀のパン屋が検索にヒットするようでは、検索の意図を無視していることになります。

ニューラルマッチング技術により、検索の意図の精度がますます向上していくことを考えると、その意図にあったコンテンツを作っていかなくてはならないのは当然のことです。

地域密着型のマーケティングを頑張る。

最近よく指摘されているのが、地域密着型のマーケティングを様々な視点でグーグルは指標化しているということです。

例えば、この近隣で有名なパン屋があります。そのパン屋がポスティングを頑張っていたとしたら、そのパン屋の評判が気になり、「屋号 口コミ」と検索します。当然、その検索は、近隣でしか発生していないことになり、この検索の件数が多ければ、その地域で知名度の高いパン屋とグーグル側では判定できます。

上記のジムの検索結果を見ても、有名スポーツジムが名を連ねています。

ブランディングを頑張りましょうというと、どこかの薄っぺらなコンサルタントと言っていることが変わらなくなるわけですが、屋号を刷り込むリアルマーケティングの実施は、SEOでも有効だと判定できる日が近くに来そうです。

地域の情報を盛り込む。

従来は、専門性の高い情報を集中的に入れ込むことを重要視していたわけですが、キーワードによっては、ホワイトニングのように、その地域の専門店を優先的に表示しているキーワードが増加しています。判定方法は複数あると思われますが、自分から地域の情報を盛り込んで、その地域の店舗だということを宣言することはやっておいて損がないことです。

専門店であることを宣言する。

コンテンツはコピーしてしまえば、専門家ではなくても、専門家のように偽装工作することができますが、だからと言って専門店であることを言い切っているWebサイトが専門店のWebサイトと判定しないのとは全くの別のお話です。専門店であることがわかるように、コンテンツを作り込んだ方がいいでしょうね。

まとめ

地図に限らず、SEOでも地域密着性が出て来ています。このことは考えてみれば当然のことで、近隣の情報を探しているのに、SEOを頑張っている企業が多い東京や人口の多い政令指定都市の店舗の情報が出てくることはおかしいからです。

そのため、ドミナント出店をしているところは、今後はSEOが有利に働き、全国規模でフランチャイズ展開をしているところは、ブランドの知名度が低ければ、SEOで不利になることは否定できないことになります。

最終更新日 : 2018年10月30日

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