店舗集客に効果的な集客方法をオフライン・オンライン別に解説

飲食店、美容室、小売店、エステサロンなどの店舗は、集客ができなければ事業そのものが成り立ちません。「ホームページを作成した」「チラシを作成していろんなお店においてもらった」などを行なっても、十分に客数が伸びず、困ってしまっていませんか?

ここでは、店舗に集客するために考えるべきポイントややるべきことについて解説をしています

目次

店舗に集客するためのポイントとは?

店舗集客の目的は、店舗の存在を知ってもらい、来店してもらったことをきっかけに商品やサービスの販売数を増やすことです。具体的なプロセスとしては、「①お店の存在を知ってもらうこと」「②興味関心を持ってもらい、来店してもらうこと」「③来店した時に商品を購入してもらうこと」「④商品やサービスを使用してもらい、愛着を持ってリピーターになってもらうこと」に分類されます。

①お店の存在を知ってもらうこと

知らないお店には行くことができません。そのため、お店の存在を知れば興味を持ってくれる来店可能な見込み客にお店の存在を知ってもらうための対策が必要になります。

ここで重要なのは、興味を持つことがない来店が不可能な人を対象にしても意味がないということです。そこで、店舗の価値を理解してくれるいわゆるターゲットの定義が必要です。ターゲットを定義することで、情報を探す方法を見つけるヒントが得られ、適切な広告方法を定義することができます。

②興味関心を持ってもらい、来店してもらうこと

興味関心を持ってもいないお店に訪問することは考えづらいです。そのため、見込み客の来店動機になるような情報を伝える必要があります。この場合の来店動機とは、見込み客が求めている価値です。行ってみる価値があるものと判断できる情報を伝えれば、行動を促すことができます。

STEP
お店が提供する独自の資源を洗い出す。

その店舗が顧客に提供する商品やサービスの価値の根源になるヒト・モノ・カネ・情報のフレームワークで洗い出します。情報には、技術やノウハウも含まれます。これらが、店舗が価値ある商品やサービスを提供することができる根拠になります。

STEP
強みを洗い出す。

強みとは、提供される商品やサービスが優れているポイントを指します。強みは、その店舗が唯一提供していて顧客が求めているほど強い影響力を持ちます。この段階では、強みは挙げれるだけ挙げます。スタッフなどとブレインストーミングをするのが良いでしょう。

STEP
ターゲットが求めている価値を洗い出す。

顧客が求めていることは何かを調べます。例えば、これから増やしたい客層に該当するリピーターにヒアリングして、どんな目的や条件で店舗探しをしていたのかを抽出します。

STEP
強みを絞り込む。

顧客が求めている価値を特定した後に、強みと求められる価値が合致しているものに絞り込みます。この強みから、キャッチフレーズや写真選定を行い、ホームページやチラシなどの販促物を作成します。

③来店した時に商品を購入してもらうこと

来店した時に、実際に商品やサービスを購入してもらわなければなりません。初回の来店では、どこにどの商品が配置されているのかやどのサービスが自分にとって良いサービスなのかもわかりません。そのため、初回来店者用に、商品やサービスを検索できるようにしたり、わかりやすい店内配置を心がけることが重要になります。

④商品やサービスを使用してもらい、愛着を持ってリピーターになってもらうこと

店舗のマーケティングでは、リピーターの獲得が重要です。リピーターは安定した売上を生み、新規顧客獲得に比べコストが低いためです。愛着を持った顧客は、商品やサービスへの信頼を深め、口コミでの宣伝効果も期待できます。

リピーターになってもらうためには、商品やサービスの消費が必要です。例えば、化粧品であれば、使い切らないと次の購入はありません。そのため、「購入したら使う」ことをサポートする情報を顧客に提供することも近年重要視されています。

店舗集客のオフラインの集客方法とは?代表的な手法5選

看板

オフラインの集客方法(いわゆるアナログの集客方法)は、近隣の人々の生活の中で目につく部分に広告を表示することで、お店の存在を知ってもらう効果があります。オンラインの集客方法に比べると情報量に制限がある分、記憶に残るようなインパクトを与えることが重要です。

野立看板・自立看板

特に人通りの多い路面に看板を設置することで、店舗の存在を知ってもらい、誘導することが期待できます。店名を知ってもらうことで、会話の話題に出やすくなり、ふとしたきっかけで来店に至るケースがあります。看板は、店名というキーワードを定着化させる集客ツールとしては有用です。

看板を設置する時は、必ず路地に対して正面になるように設置します。こうすることで視認性が高くなり、通行客からも気づかれやすくなります。実際、看板の角度が変わっただけで、新規の顧客が全く入らなくなった話はよくあります。

ただし、当たり前ですが、設置した路地を通った人しか看板は閲覧されません。あまり、通行量が多くない路面には設置しても意味がないです。

高速道路沿いに看板が多く設置されているのは、移動にお金を支払い、自動車を保有している世帯を対象にできるからです。そのため、歯科医院や美容整形外科の看板が目立ちます。

ポスティング広告・コミュニティペーパー

新規の集客には、情報をリーチさせることが重要です。ポスティング広告とコミュニティペーパーはどちらもチラシを投函する広告手法ですので、無条件でリーチします。そのため、集客効果も高く、店舗のオープン時には高い確率で実施する施策です。

ポスティング広告は、ポスティング業者を活用することで、印刷から投函まで一貫して依頼することができます。町丁目まで配布地域を絞り込み、住宅のタイプまで指定できるサービスもあります。

コミュニティペーパーとは、投函タイプのフリーペーパーのことです。折り込みや裏表紙などに広告を出すことで、投函エリアにチラシを出すのと同じ効果が得られます。コミュニティーペーパーを選択するメリットは、すぐに捨てられることが少ないことです。ただし、ポスティング広告と違って、投函するタイミングを決定することができません。イベントの告知をする方法としては不向きの欠点もあります。

交通広告

交通広告とは、交通機関(電車・地下鉄・バス・新幹線・飛行機・タクシーなど)において、乗り物の中や駅構内に掲出できる看板やポスター、ステッカーなどの広告のことです。交通機関が発達している都市部ほど利用者数が多いため、広告の効果が高く、よく活用されています。

交通広告は、決められたスペースに画像やテキストで価値を伝えることになります。そのため、興味を惹くキャッチコピーが重要で、アクセスも〇〇駅から徒歩5分のようなわかりやすく伝える必要性があります。また、ホームページに誘導して、詳細な情報を伝えることができるように、QRコードか簡単な検索キーワードも掲載します。

スタンプカード

スタンプカードとは、来店1回につき1つのスタンプを押し、特定の回数を満たすことで特典を渡すことで、来店頻度を高めるカードのことです。

スタンプカードには3回来店の法則、10回固定の法則といった行動心理学が使われています。3回来店の法則とは、特定の期間内に3回目まで来店すれば、それ以降にアプローチをしなくても自然と再来店をするようになる行動法則です。それに対して、10回固定の法則とは、特定の期間内に10回程度来店すれば、顧客離反をしなくなるというものです。

ほとんどの店舗のスタンプカードは、「10回来店をして特典プレゼント」になっています。これでは、オファー獲得までの道のりが長すぎて、途中でカードをなくしたり、来店しなくなる原因を作ってしまっています。

スタンプカードの道のりは、3回来店の法則を基本にします。これによって、スタンプカードが来店のペースメーカーとして機能するからです。スタンプカードは店舗アプリにも機能として組み込まれているサービスがあります。

テレビCM

テレビCMは、特定の枠に用意した動画を流す広告です。テレビの視聴率の高い地域では、認知度を高める効果が非常に高いです。テレビは、時間ごとに視聴者層が異なり、効果的な枠を選択することが重要です。

オンラインの店舗集客とは?代表的な手法7選

店舗集客では、スマホなどのデジタル端末が1人1台保有していることからオンラインでの集客が主軸になっています。また、特定の地域で特定の商品やサービスを探すときや通りがかったお店の提供サービスがわからないときにさまざまな方法で検索します。

このほかに特典を管理したり、予約を簡単にすることができるウェブサービスやアプリを導入することで、利便性を向上させ、集客を安定させることができます。

SNS広告

評価
重要度
優先度
見込まれる効果

SNS広告は、各SNSを活用しているユーザー向けに広告を配信します。SNSの運用と併用することができるため、取りこぼしが少ないことで知られている広告です。

Twitter広告、Facebook広告、Instagram広告では、地域を絞り込んで広告を出すことができます。広告も投稿をそのまま活用することができます。そのため、準備に時間がかかりません。また、Twitter広告とFacebook広告では、URL付きの投稿の表示回数を伸ばすことができます。

例えば、名物のハンバーグが焼きあがっていたり、のせたチーズがとろとろに溶けている動画を短く編集して投稿したところ、次の日のレストランの注文でハンバーグのオーダーに集中した事例があります。つまり、顧客単価を上げる効果もあります。

SNS運用

SNSを運用することは無料でも可能です。ただし、店舗である以上は、商圏を行動圏としている見込み客からのフォローを集める必要性もあります。そのため、よく使われているSNSの選択しないとほとんど集客に効果がありません。

SNSを使ったマーケティングの方法としては、UGCを増やすことがあります。UGCとは、消費者生成コンテンツのことで、お店の評判がさまざまなメディアに投稿されます。たとえば、コンビニが特定の商品の無料クーポンをSNSで配布する目的は、集客でもあり、UGCを増やしてSNSで拡散されることが目的です。

これらが評判の火種になりますので、良い評価のUGCが増えれば増えた分だけ、良い噂が発生しやすくなります。

ローカル検索広告

ローカル検索とは、Googleマップ検索のことで、Googleビジネスプロフィールを対象にした検索のことです。GoogleマップのほかにGoogle検索のローカルパックでも表示されます。

ローカル検索広告は、Google広告を使って出稿することができる広告です。設定した検索結果の上位に表示することができます。

ローカル検索は、宿泊業分野では、Google版の比較サイトのようになっており、閲覧数も多いです。そのため、ローカル検索広告を出すことは、予約サイトで広告を出稿するのと同じ効果が期待できます。

ただし、ローカル検索広告はリスティング広告と併用して出稿する必要性があります。また、MEO(Map Engine Optimization)では、評判の良い人気店ほど上位に表示されますので、口コミが悪いと悪い方向で目立ってしまいますので、対策が必要です。

Googleビジネスプロフィール

評価
重要度
優先度
見込まれる効果

Googleビジネスプロフィールとは、Googleに店舗の情報を入力することで、検索画面上部のローカルパックやGoogleマップの検索結果に店舗の情報を表示させることができる機能のことです。

最近では、目の前の商品やお店の情報をカメラで検索するGoogleレンズがあり、Googleビジネスプロフィールと紐づいています。

Googleビジネスプロフィールの特徴は、第三者からクチコミや画像をはじめとする情報を登録できることにあります。そのため、口コミサイト同様に評価を参考にすることができ、新規の集客に影響します。

Googleマップの検索は、同業の店舗しか表示されないため、新規の集客には、その中で上位表示を目指すMEOが効果的です。MEOには、距離、視認性の高さ、関連性の3つの要素からの評価が関係しています。最低でもクチコミを積極的に集めることや店舗の情報を100%登録することは行いましょう。

ホームページ

キュレーションサイトや予約サイトがSEOに力を入れているため、「店舗用のホームページは露出しないので意味がない」と勘違いをされています。

しかし、ホームページは露出すること自体が目的ではなく、魅力を伝えて、予約や来店に結びつけることが目的です。営業情報のみならず、個室の有無、女性や子供向けのサービス、サプライズの豊富さ、なぜ人気なのかなどの来店に結びつくを掲載します。それが、ホームページ経由の新規の集客に繋がります。

また、ホームページのSEOでの検索順位は、MEOでの順位に影響します。他のマーケティングでもホームページを使うことは多いので、単体での集客の効果を計測できない面もあります。

ホームページは集客だけでなく、スタッフを募集するときに高い確率で事前に閲覧されるものでもあります。

オンラインの店舗集客の方法⑥ 予約サイト

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重要度
優先度
見込まれる効果

飲食店では、食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ、美容室やサロンではホットペッパービューティー、ホテルや旅館では、じゃらんや楽天トラベルを利用する人が多いです。これらの予約サイトは、SEOも強いため、自然検索からの店舗を探している見込み客を集客し、サイト内検索を通して加盟店に送客します。

予約サイトの顧客は、その予約サイトに加盟していないと集客することができません。顧客占有率が高い美容室やサロンを主に取り扱うホットペッパービューティーでは、加盟した上で上位表示をすれば、安定して顧客の獲得ができますが、逆で考えると、サイト内検索の対策ができないと集客が安定しません。

導入する時は、予約サイトのターゲット、集客力、加盟店の店舗数、サイト内検索のアルゴリズムを予め調査しましょう。予約サイトでは採算性が取れないこともありますので、その時は、ポスティング広告やSNSの運用に力を入れるなどにシフトします。

LINE公式アカウント

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重要度
優先度
見込まれる効果

LINE公式アカウントとは、ビジネス専用のLINEアカウントです。フォローしたLINEに直接メッセージを出すことや1:1メッセージ機能でWEB接客をすることもできます。

LINEは、日本のスマホ保持者の9割が利用しています。そのため、新たにLINEのアプリをダウンロードしてもらう必要がないため、登録までの流れがスムーズです。

LINE公式アカウントを導入する目的は、リピーター対策を行うことで、常連客の人数を増やすことでの売上アップです。

LINE公式アカウントの特長は、外部のサービスと連携することができたり、LINEミニアプリを導入することで、モバイルオーダー、会員証、順番待ちにも対応し、利便性を上げる店舗アプリの役割を果たすことです。

たとえば、リピッテビューティーなどの予約システムと連携させることで、スマホでウェブ予約ができるようになります。現在は、スマホにダウンロードするタイプのアプリよりもLINE公式アカウントと連動するタイプのサービスの方が主流になりつつあります。

来店以外で店舗が販売を強化する方法とは?

新型コロナウィルスの影響で、顧客の働き方が変わっています。現在もリモートワークを継続している企業も存在し、商圏の構造にも大きな影響を与えています。人流が大きく変化していることから、大手ファミレスは、大手小売店から冷凍食品を販売し、小売業に進出するなど業態を変化させています。

店舗の売上を大きくするためには、販売チャネルを増やすことで、利便性を高めて、販売のチャンスを増やすことも期待できます。

通販

いわゆるネット通販には、Amazonや楽天市場などのプラットフォームを使って販売する方法と自社で通販サイトを作成して販売する方法があります。前者は、買い物客がプラットフォームに集まっているため簡単に集客することができるメリットがあります。それに対して、後者は、集客を自分で行う必要がありますが、好きなようにマーケティングをすることができます。

買い物難民化してしまった人に物販でつなぐことを目的にした時は、自社通販サイトを立ち上げます。ただし、ここで問題になりやすいのが管理です。POSレジと通販システムが連携できないと、個別に在庫や売上を管理しなければなりません。

そのため、導入している通販システムと連携ができるPOSシステムを導入することで、POSで在庫を一元管理できるようにするのが良いでしょう。

ケータリング・催事出店

催事出店は、人が集まるイベントに出店することです。商圏から飛び出し、人が集まるところに出店ができますので、普段よりも多くの収益のほかに、知名度を上げて、遠方からの新規顧客を増やすことに効果があります。

新型コロナウィルスの業態転換の支援金が多く支払われたことで、ケータリングカーを持っている飲食店が増えました。これによって、人が集まるところに出向けるようになりました。今後懸念されることとしては、集客力の高いイベントへの出店は競争になり、良い催事に出店できなくなることが挙げられます。

【店舗の集客方法】まとめ

店舗の集客方法について取り上げました。商圏性があることを踏まえた来店行動を引き起こす対策が、店舗の集客です。商圏といっても、地域性はかなり異なっており、どの地域でも同じ集客手法が通じるかと言われると違います。例えば、グルメサイトを一つ選ぶのでも、商圏性によって実は費用対効果が大きく違います。

そのため、地域性を理解し、どのような打ち手が最適なのかを施策を実施する前に戦略にまとめておくことをおすすめします。その上で、円滑に集客を伸ばすための集客方法を選択していきましょう。

最終更新日 : 2024年1月22日

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