集客を成功に導くキーワードはコンセプト!空想にしないコンセプトの作り方と施策を構築するロジック
集客コンサルというと、どんなお店でも繁盛店に導ける魔法使いのような存在に思っている人々もいるかもしれませんが、何にも強みのない街の中華料理店を繁盛させるのは至難の技です。
また、どんなに広告でイメージアップを図っても、インターネットの時代は嘘を見抜く時代でもあります。期待を大きく下回れば口コミサイトに悪く書かれてしまいます。そうでなくても、田舎であればあっという間に噂は広がり、「あの店は見た目だけで中身がどうもないらしい。」とレッテルを貼られてしまいます。
集客に重要なのは、ホームページやチラシ、ましてやエックス(旧ツイッター)やフェイスブックなどのSNSでもなく、コンセプトと施策であるお話です。
独自ブランド化を支えるコンセプトとは?
コンセプトとは、「概念」「企画、広告を貫く基本的な考え方」とグーグルで検索すると結果がでます。
大枠では間違っていませんが、コンセプトと指すとアルプス、ハワイ、フランス風などのイメージがベースにある傾向があります。外装や内装の話になってしまい、すでに開業している中小企業には役に立たない、できたらいいだろうと思われるケースが多いです。
コンセプトは実態のあるものでなければ意味がありません。これは、「企画、広告を貫く基本的な考え方」なのですから。
中小企業の場合は、このコンセプトは、「社会に貢献する想い」と説明しています。イメージではなく役割ベースで考えます。
- 誰に
- 何を通して
- どうなってもらいたいのか?
- それを実現するためには、具体的に何を行っていけば良いのか?
このテンプレートに合わせてコンセプトを構築しましょう。
また、1〜3まで思ったことには、理由になるエピソードがあるはずです。それを具体的に書き出してみます。これが事業を行っていくための意義ということになります。
例えば、最近の案件では、最近の料理人を含めた若い人は、食材の活かし方を知らないことを嘆いていた食堂および食材の販売店がありました。このままでは本当に美味しい食べ方がわからないままで、この地の伝統野菜の生産も途切れてしまう、、
この場合は、①地域の人に②このお店を通して③本当のふるさとの味、伝統野菜の美味しさを伝えたい。というロジックで、「地域の人に伝統の味を伝えるお店」というコンセプトを作りました。
コンセプトを空想にしない施策を構築する。
「うちはこんなお店」と頭の中だけで考えていては、この想いを実現する事業は機能していないと判断されます。コンセプトをターゲット(対象)に定着化させるためには、どのような施策を行えば良いかを書き出し、忠実に実行していきます。
- 食べ方がわからない伝統野菜がある→どのようにすれば食べ方を理解してもらえるか?
- 食べたことのない伝統野菜の味を知る→どのようにすれば美味しいと気が付いてもらえるのか?
- 差がわからない同じ野菜だけれど品種が違う野菜がある→自分にあった品種との出会いはどのようにすれば演出できるのか?
- 店舗自体の存在を知らない。→どうやれば知ってもらえるのか?
実際に上記の4つの質問を考えてみてください。それを実行することで、コンセプトが活きてきます。この状態になれば、店舗のブランドは構築され、店舗の独自化と集客増につながっていきます。
手段は二の次
「ホームページは持っている。」「メルマガは過去に行ったけれどダメだった。」など、必ず1回は口にする経営者が多いのですが、これらはあくまで手段であり、重要なことは、なんの役割を果たしたのか?どうかということです。
何にも考えずに、仕入れ先に無料で作成してもらったホームページ、バイトに投げてしまったメールマガジンにはコンセプトが反映されておらず、力も入れていないのではないでしょうか?それで効果が出るなんてことはラッキー以外何もないですよね?
コンセプトのもとに実施しなければ、付け焼き刃で終わる可能性の方が高いです。コンセプトのもと施策を行うことは、ブランドを構築し、独自化を支え、集客増につながります。
最終更新日 : 2020年9月24日