トリプルメディア・PESOメディアとは?4つの媒体の特徴を解説
媒体では、それぞれのメディアの特徴に合わせて、オウンドメディア、ペイドメディア、アーンドメディアの3つに分類されます。これをトリプルメディアと呼びます。
中小企業では、全ての媒体を横並びにして判断しがちですが、特徴が異なるため、使い分けをすることで、マーケティング戦略の幅を広げることができます。
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、自社媒体のことで、Webサイト、オウンドメディア、メール配信などが該当します。オウンドメディアというと、メディア調のブログを連想しますが、自社で運用している媒体は全て該当します。
主な特徴としては、なんらかの形で自社の存在を知っている人や興味を持った人を対象にしている情報発信を主軸にしていることです。これは、ペイドメディア(広告)を目にしてサービスを知った人や特定の検索キーワードで検索することでコンテンツを閲覧した人にリーチするということです。
ニーズが顕在化しているターゲットには強く、ここ数年では、様々な企業がオウンドメディアに着手してきました。また、最近では、BtoB向けのサービスだけではなく、BtoC向けの商品で、ニーズにマッチした商品を選べるようにすることで自社へのロイヤリティーを高める目的でも活用されています。
なお、オウンドメディアの初期の集客力は、元々の注目度に依存する傾向があり、知名度が低い企業では、すぐに成果が発揮するわけではないデメリットも存在します。
ペイドメディアやアーンドメディアの運用で、オウンドメディアの情報発信力を強化していくと、集客力が安定します。
オウンドメディアに該当するもの
- オウンドメディア(独自ドメインブログ)
- Webサイト
- Eメール
- ホワイトペーパー
オウンドメディアを使ったマーケティング
- リードジェネレーションおよびナーチャリング
- SEO
ペイドメディアとは
ペイドメディアは、広告費を支払うことで、リードを呼び込むことを目的にした媒体・マーケティング手法が該当します。例えば、テレビCM、雑誌、新聞などのマス広告やGoogle広告、Yahoo!広告、YouTube広告、ネイティブアド、アフィリエイト広告などが含まれます。
マーケティングは認知・注目がなければ始まらないため、新しい商品やサービスでは消費者に情報を伝えることが最初に必要です。また、オウンドメディアでは、存在を知らない相手が閲覧することがなく、きっかけを付与しなければなりません。そのため、リードにリーチするペイドメディアを選択して、認知度の拡大を図ります。
デメリットとしては、ペイドメディアに依存すると、新規顧客が増加する反面、定着化が進まず、顧客獲得単価を下げることができません。また、大手企業のキャンペーン実施などコントロールができない外的要因で、広告費が高騰することがあります。
そのため、オウンドメディアとアーンドメディアと組み合わせることで関係性を構築するのが主流です。例えば、新規顧客にメールを登録してもらい、メールマガジンで情報を受け取れるようにしてもらったり、SNSで繋がります。
ペイドメディアに該当するもの
- マス広告
- Google広告
- Yahoo!広告
- YouTube広告
- ネイティブアド
- アフィリエイト
- Facebook広告
- Twitter広告
- グルメサイト
- OTA(Online Travel Agent)
アーンドメディアとは
アーンドメディアとは、企業が行ったプロモーションや広告が、ユーザーやマスコミなどによって取り上げられ、広く拡散されるメディアです。口コミやシェア、報道などが含まれます。
アーンドとは、信頼性を獲得するという意味であり、媒体の特徴としては客観性や主観性が混在していることが特徴です。アーンドメディアでは、認知度や情報発信力がない企業が、広告を通して顧客と接点を持つための手段だと言えます。
アーンドメディアに該当するもの
- Google広告やYahoo!広告
- パブリシティ
- SNS広告
- テレビCM
PESOメディアとは?
トリプルメディアを継ぐメディアの考えとして、PESOメディアがあります。PESOメディアは、Paid(広告)、Earned(取得)、Shared(共有)、Owned(自社メディア)の4つのメディアの略称です。これらは、企業がマーケティング活動を行うために利用できる4つの異なるメディアタイプを表します。
シェアードメディアとは?
シェアードメディアとは、企業が保有しているSNSやブログ、Webサイトなどの自社メディアを通じて、ユーザーとのコミュニケーションや情報共有を行うメディアです。
SNSの普及で、情報収集の方法に、インフルエンサーや友人からSNSを通して情報を入手するなどが加わり、SNSでの情報が購買意欲を左右する機会が増加しました。たとえば、SNSでの炎上が、企業のイメージを悪化させ、集客に影響を与えることも増加しました。
シェアードメディアには、SNS(Twitter、Instagram、Facebook、LINE)やブログ(note)などが該当します。
最終更新日 : 2024年4月20日