コンサルタントがブログ集客できるようになるための要点とは?
コンサルタントの職業は、クライアントの問題解決をする仕事です。コンサルタントの見込み客は、自分の悩みをさまざまな方法で解決する方法を検索するため、ブログは集客方法として適しています。ここでは、コンサルタントがブログを使って、集客をする方法について要点を解説します。
コンサルタントのブログ集客の基本的な戦略とは?
①顧客に提供できる価値を明確化
まずは、顧客に訴求することで、問い合わせや資料のダウンロードに結びつけることができるような価値を明確化します。価値の明確化は、以下の質問を繰り返し回答することで出力できます。
- あなたがコンサルタントとして顧客に提供しているものは何か?
- 提供されたもので、顧客は将来何を手に入れることができるのか?
- 手に入れることができる根拠を提示してください。
例えば、以下のように回答します。
- コピーライターのプロとしての知見・技術
- 成約率が低すぎて広告を出しても成果を出すことができなかったことからの脱却。広告費を上げずに事業成長をすることができる。
- ランディングページの成約率、獲得客数の増加幅、売上の上昇幅を示すデータ、顧客自身の声
②ターゲティング(標的市場の決定)
売りたいものがコンサルティングであるため、次にターゲティングを行います。コンサルタントの場合、業界に特化した方が売りたいものに対する知見があるため仕事を進めやすいですし、ターゲットから見ても依頼しやすい関係になります。
また、それでも対象事業者が多い場合は、事業規模で絞り込みます。たとえば、「年商1億円を超えることを目標にしている飲食店向けコンサルティング」と書くと、現実的にそこを目標値に設定している事業者のアンテナにはかかりやすくなります。
ターゲティングは、事業者数があまりにも少ないと、直接影響をした方が顧客化しやすい結果になります。ブログ集客の必要性があるコンサルタントは、成長筋の業界であり、これから事業者が増える業界を見つけると、事業がスケールしていきます。
さらに、特定の個人に定義することで、具体的なブログ集客の戦略も描きやすくなります。標的市場で狙うべき代表的な仮人格のことをペルソナと呼びます。ペルソナには、名前、年齢、性別、家族構成、ポジション、情報収集の方法、ライフスタイルなどを定義することで、ターゲットを詳細化し、マーケティング戦略を具体化できるメリットがあります。
③SEO対策の実施
次にブログへの流入を考えます。集客方法としては、Google、Yahoo! JAPANなどの検索エンジンから流入させるSEOや、X(旧Twitter)やInstagramから流入させるSNSがありますが、解決したい問題を検索させるSEO対策を軸にします。SEOは、記事を上位表示させるキーワード選びが重要です。月間検索回数(検索ボリューム)がある程度のものを選定し、上位表示された記事を積み重ねることで、自然訪問者数を増やします。
キーワードの選定には、ペルソナが抱えている問題や提供しているコンサルティングサービスから想起する方法や競合企業のキーワードを分析して抽出する方法があります。これらには、分析ツールが必要です。
④問題解決型のコンテンツを作成する
キーワードを選定したら、記事を作成します。目的は、コンサルティングサービスに申し込むためのお問い合わせや資料のダウンロードの行動を引き起こすことです。そのために、記事で見込み客の問題を解決する過程で、コンサルティングを受けることが重要であることを伝える構成にしなければなりません。
問題解決型のフレームワークは次のようになります。
- 解決すべき問題の明確化
- 問題の原因を分析する
- 解決策を提示する
- (まとめ)最終的に何をすべきなのかを明確にする。
まずは、記事のリード文などで何の問題についての記事なのかを明確化しつつ、よく悩まれる点などをコンテンツの序盤で展開します。その後、問題が発生する原因を明確にし、解決策を提示します。この時、解決策は、1つではなく、状況に合わせて選べるように複数示します。成約率を高めるためには、1つに絞り込んだ方が良いのですが、情報の網羅性を求める検索エンジンからすれば情報が明らかに足りないからです。そして、最後に書いていることをまとめた上で、見込み客に何をすべきなのかを提示して、行動を促します。
コンサルタントのブログ集客を成功させるためのポイントとは?
①効率的に記事を追加できるようにする。
書く内容が決まっているようなコンテンツであれば、ChatGPTのような生成AIを使うことで、コンテンツの執筆を効率化することができます。また、記事を書いた後に、誤字脱字に気が付かないことがあります。そのため、AIに校正をさせることで、誤字脱字をチェックする手間も省けます。
②図説を用意して視覚的な工夫を行う。
情報をまとめた図解(インフォグラフィック)を用意することで、テキストだけのブログ記事よりも読みやすくなります。記事を追加する目的は、上位表示ではなく、コンサルティングの価値を理解してもらうことなので、特に強調したいことは、画像を用いて解説します。
③各種SNSとの連携を強化する。
X、InstagramやYoutubeなどのSNSとの連携を強化すると、ブログでコンサルティングについて気になっているけれども決め手にかける見込み客が登録して、更なる情報を求めることができます。また、Youtubeの動画は、ブログでも表示することが基本的に可能です。たとえば、簡単な解説動画を掲載することで、見込み客はコンサルティングを申し込んだ後のイメージを作ることができます。
コンサルタントのブログ集客におすすめのツールを紹介
ブログのカスタマイズに必要な情報は次の関連記事で紹介をしています。
①WordPress
コンサルタントの集客用のブログに何が良いかと質問される機会が多いですが、記事コンテンツを書いたら検索エンジンに掲載されることが望ましいため、独自ドメインブログがおすすめです。その中でも汎用性があり、管理やカスタマイズの情報が豊富にあるWordPressで作成することがおすすめです。
また、WordPressは、カスタマイズしないと、SEO対策が十分ではありません。カスタマイズには、WordPressテーマ、プラグインがあります。それ以外にもWordPressを格納するサーバーを用意する必要があります。
WordPressテーマは、SWELLが人気です。特別なカスタマイズをしなくても、SEOに最適化できるからです。
②Benchmark mail
benchmarkmailは、登録者数に合わせて月額が決まるメール配信ツールです。登録を促すランディングページの作成やオートメーション、エンゲージメントでリスト分けを行うホットリード機能など格安で活用ができます。
ブログ集客の弱点は、上位表示し、うまくいっていたブログを強い競合サイトに潰される可能性があるため、SEOで集客した見込み客は、双方的なコミュニケーションができるツールに登録させます。メール配信ツールはその代表です。
役立つ資料をダウンロードさせて、メール配信ができるようにします。
③SE Ranking
SE Rankingは、キーワード調査、競合調査、サイトの問題点を検知するSEO診断、そして、キーワードに対する順位を測定する検索順位チェック機能が備わっている総合的SEOツールです。
代替ツールとしては、Ahrefs、ラッコキーワード、GMO順位チェッカーなどがあります。
SE Ranking
評価:
SEO対策に必要な競合分析、キーワードごとの検索ボリュームチェック、サイトの検索順位チェック、被リンクチェックなどの機能を網羅。オプションでコンテンツ生成機能やMEO機能を追加可能。
コンサルタントのブログ集客の成功事例
ウェブサイトからの集客ができないことを相談されました。原因は明らかで、ウェブサイト自体の構造がタイトルタグの重複が見られたり、コンテンツが不足していること、コンサルタントとして何が提供できるのかが掲載されているコンテンツからはイメージできなかったことです。
流入もなく、成約のしようもないというのが、現状のウェブサイトの状況でした。
そこで、この状態を悲観的にとらえずに、ゼロからウェブ集客の仕組みを構築できる機会と捉え、この記事でとりあげたように、顧客に提供できる価値を明文化してもらい、顧客が抱えている問題からキーワードを想起し、記事コンテンツを構築してもらいました。
その結果、数ヶ月後には、「〇〇開発 方法」などのキーワードで上位表示し、そこから流入するようになりました。上位表示をしている記事をリライトし、過去の開発実績や問い合わせに誘導するためのボタン(CTA)を設置した結果、問い合わせや資料請求の獲得ができるようになりました。
最終更新日 : 2024年4月6日