効果的な宣伝方法とは?滞在時間、MAU、配布部数などの指標で判断する。
宣伝とは、辞書的な意味では、「商品の効能や主義・主張などに対する理解・賛同を求めて、広く伝え知らせること」となります。そのため、インプレッション数(広告表示回数)を大きくすることが、宣伝の本来の意味合いになります。
基本的に、「宣伝する」と動詞で活用される時は、広告を出稿すると同じ意味で使われ、目的としてはより多くの人に情報を伝えることを目的にしていることが多いです。実際の指標では、イベントの来場者数、顧客増加数(率)、売上上昇幅を活用されることが多くなります。
それでは、効果的に宣伝するためには、どのような方法を採用し、何を意識するべきなのかを取り上げたいと思います。
宣伝に適した媒体とは?
広告の手法は、無数に存在しています。選択肢が増えるということは、予算が限られている環境ほど選ぶことが難しいことを意味します。特に商圏が限られたイベントへの集客では、商圏内での効果を冷静に考える必要性があります。
ここでは、特定エリア内の人々に広く情報を知ってもらうことを宣伝すると定義します。
宣伝の見込みを分析する場合は、滞在時間、MAU(月間アクティブユーザー数)、配布部数を重要視します。
滞在時間
月にどのくらいの時間をそのウェブおよびアプリに使っているかの指標です。滞在時間が長ければ長いほど、広告を目にしている時間も長いと想定できるため、滞在時間が長い媒体ほど宣伝には効果があると推定できます。
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主要SNS・コミュニケーションアプリの一人当たり月間平均滞在時間(2019年8月)を見ると、LINEが14時間23分、Twitterが13時間59分、と毎日20分以上滞在しているのに対し、Instagramは6時間40分と相対的に短時間である傾向がわかった。Facebookはさらに滞在時間が短く、2時間51分とInstagramの半分以下だった。
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参考:アプリ滞在時間、LINEとTwitterは毎月14時間前後、インスタは7時間弱【App Ape調査】
MAU(月間ユニークユーザー数)
MAUとは、月にどの程度の利用者数(SNSではアカウント数)が利用したのかを示す指標のことです。広告が表示される最大数にもなりますので、MAUも宣伝媒体を探す指標としては重要です。ただし、Webマーケティングではどっちみちターゲティングを実施しますので、この数値は滞在時間よりは重要ではないと考えます。
媒体名 | MAU | 詳細 |
Youtube | 6500万人以上 | 2020年9月 |
4,500万アカウント以上 | 2017年10月 | |
LINE | 8,600万人 | 2021年6月 |
2,600万人 | 2019年 | |
3,300万アカウント以上 | 2019年3月 |
上記の数値を単純比較するのは危険です。なぜならば、TwitterおよびInstagramでは年代によってアカウントを複数保有しているからです。
66%のユーザーは一つのみ、34%のユーザーが複数Twitterアカウントを保有しています。(【2021年2月更新!】データからみるTwitterユーザー実態まとめ)
Twitterアカウントの平均個数は、女子高校生が最も多く3.4個。「高校生を中心に、Twitterアカウントの複数持ちは当たり前になっている」という。(女子高校生Twitterユーザーはアカウントを平均3.4個所有、電通の「若者まるわかり調査2015」)
保有率は年代によって分かれるので一概には言えませんが、実名制限があるSNS以外では若い年代を中心に複数アカウント運用が当たり前だと判断して間違いないと思われます。
配布部数
配布部数は、新聞折り込み、コミュニティーペーパー、フリーペーパーを評価する際に活用されます。
フリーペーパーの場合は、発行部数で示されていることが多いですが、投函数ではなくコンビニなどにおいてある数という意味合いですので、配布部数として評価することはできません。
また、純粋に比較したい時は、商圏内での投函数で比較した方が良いです。
効果的な宣伝とは
インプレッション数だけでは判断できないこともあります。インスタグラムで料理の写真をみても、詳細まで気になるほどの惹きを感じない時もあります。
それに対して、見かける頻度の高い短編のCMは、社名や商品名、さらにはリズムまで覚えていることが多いので、メッセージの強度も考慮することで宣伝効果が高まります。
最終更新日 : 2021年6月1日