X(Twitter)の収益化の方法を解説!サブスクと収益配分の違いは?
X Premiumでは、X(Twitter)を収益化するクリエイターハブの機能を使うことができます。現在可能な収益化の方法は、サブスクライバー向けのコンテンツを毎月配信することで収益をもらえるサブスクリプション。そして、自分の投稿の返信(リプライ)に表示される広告から収益を得ることができる広告収益配分です。
これらを使うことで、収益を得ることができますが、X Premiumを契約すれば、すぐに収益化ができるわけではありません。ここでは、収益化するための方法について紹介します。
X(Twitter)を収益化するためには?
X(Twitter)を収益化するためには、ベーシックプランを除くX Premium、X Premium+、認証済み組織に定期課金されていることが条件です。
これだけではなく、サブスクリプションでは、「500人のフォロワー」「過去30日間がアクティブであること」「18歳以上であること」が条件として設定されています。広告収益配分では、「500人のフォロワー」「過去3ヶ月間のポストに対するインプレッションが500万件以上」が条件です。
この他にStripeから報酬が支払われますので、Stripeのアカウントを作成する必要性があります。
X(Twirtter)の収益化は儲かるのか?
サブスクリプションでは、獲得した生涯収入が5万ドルに達するまでは、Xに支払った料金からアプリ内購入手数料を除いた後の最大97%がアカウントの収益となります。一方、生涯収入が5万ドルを超えた場合は、この割合が最大80%に減少します。
そのため、一定以上の人気があるサブスクライバーは、他の媒体よりも高い報酬割合で収益を得ることができます。
それに対して、広告収益配分は、ポストの詳細を表示した時のリプライに紛れて表示される広告の収益を配分するものです。収益が発生するのは、ポストを投稿したユーザーとそのポストにリプライをしたユーザーです。X(Twitter)の広告収入は減少傾向にあり、広告収益配分の条件は、簡単に満たすことができるので、配分するユーザー数は増加します。そのため、大きな収入を得ることは非常に難しいです。
1回目の収益で計算しましたが、リプライが中心の場合は、約73万imp/ドルでした。この時に比べると収益化しているアカウントが増加していることやAIを使った自動リプライが増加していることから、配分するアカウント数は増えているため、収益の単価は今後低下する一方です。
人気インフルエンサーがクソリプをつけるアカウントに対しては、ブロックもしくはミュートする処理を行なっています。彼らのアカウントでその処理が行われると、表示されづらくなる状態(いわゆるシャドウバン)の状態になります。インプレッションが伸びないのであれば元も子もありません。
X Premiumでサブスクリプションから収益を得る。
サブスクリプションでは、ユーザーが特定のクリエイターに対して費用を支払い、サブスクライブすることができます。課金者は、ボーナスコンテンツやクリエイターとの直接交流などの特典を享受できます。課金者が投稿に返信すると、その名前の横にバッジが表示されるため、クリエイターは課金者の識別を簡単にすることができます。
サブスクリプションの機能とは?
クリエイターと課金者は、サブスクリプションによって、X(Twitter)の限定機能を利用することができます。
- 限定専用ポスト: 課金者だけが閲覧できる投稿を共有できます。
- 限定バッジ: 課金者が返信すると、名前の横にバッジが表示され、課金者であることを示します。
- タブ: iOSを利用するサブスクリプションクリエイターには、課金者のアクティビティ専用タブが通知タイムラインに表示されます。
- 限定リンク: サブスクリプション特典に関する情報を共有する専用リンクが提供されます。
- 限定コミュニティ: クリエイターは公式のフィードバックコミュニティにアクセスし、他のクリエイターと交流できます。
- 限定返信: クリエイターは、自分の投稿に返信できるユーザーを課金者に限定できます。
- 専用スペース: 課金者限定のリアルタイム会話をホスティングできます。
サブスクリプションで収益を得る条件は?
サブスクリプションのクリエイターになるためには、X Premium以上のプランに入ることのほかに、「500人のフォロワー」「過去30日間がアクティブであること」「18歳以上であること」が必要です。
年齢を設定する方法とは?
プロフィールからプロフィールを編集し、生年月日の追加を行います。年齢の設定は、18歳でなければできないため、年齢の設定は開業日ではなく、自分の年齢で設定する必要性があります。
プロフィールを編集する。
メニューからプロフィールを選択し、ヘッダーの下にあるプロフィールを編集するボタンを選択します。
生年月日を追加する
生年月日を入力し、公開範囲を設定する
プロフィールを編集する時に、誕生日や生年月日の表示範囲を見せることができます。
年齢設定は変更ができないので注意
何回か間違えると、以下のような警告が出るときがあります。これは、生年月日を最初に設定した時ではなく、変更しようとした時に表示される警告です。
Account update failed: Your date of birth visibility can only be changed if you are at least 18 years old. Please also note that you cannot change your date of birth if it has been verified by our support team as part of an appeal.
(訳)アカウント更新に失敗しました。あなたの生年月日の公開設定は、少なくとも18歳である場合にのみ変更できます。また、アピールの一環としてサポートチームによって確認された場合、生年月日を変更することはできませんこともご注意ください。
サブスクリプションを有効にする方法とは?
サブスクリプションを有効化にする操作は以下のように行います。
メニューからプレミアム→設定を選択する。
上記の画像では、Twitter Blueになっていますが、現在はプレミアムになっています。
収益化からサブスクリプションを選択する。
収益化を選択します。その後サブスクリプションを選択します。
参加資格を確認する。
参加資格を確認するをクリックします。
申し込みを続けるを選択します。
X Premiumで収益配分から収益を得る。
X Premium(通称青バッジ)以上のプランでは、アカウントの収益化をすることができます。
X Premiumでは、特定の条件を満たしたアカウントで多くのリプライを獲得することで、リプライ欄に表示される広告の収益が分配される仕組みでした。
しかし、報酬目的に関係のないリプライをつける通称インプレゾンビがはびこったことで、2024年11月8日から、X Premiumユーザーからエンゲージに応じて収益が得られる仕組みに変更されます。収益の原資もリプライ欄の広告からXのサブスクリプションの収益の最大25%となります。
これに併せて、Xの収益化の条件も変更されます。
Xの収益化の要件とは?
Xから収益を得るための要件は以下の通りになります。この要件を満たさなければ、収益の受け取りが有効になりません。
新しい収益配分を得るための要件
- アクティブなプレミアムまたは検証済み組織サブスクリプションであるユーザー。(つまり、最低青バッジ以上のアクティブユーザー)
- 過去3ヶ月以内に少なくとも500万のオーガニックインプレッションがある。
- 少なくとも500人以上のX Premiumに登録しているフォロワーを獲得している。
- 登録している国と利用している国が一致している。
- Xのユーザー規約を遵守している。
従来の収益配分を得るための要件
- X Premiumまたは認証済み組織にサブスクライブしている
- 過去3ヶ月間のポストに対するインプレッションが500万件以上
- フォロワーが500人
以前の要件との違いは、フォロワーは、青バッジを獲得しているプレミアムユーザーに変更され、また、ガイドラインの遵守や不正なユーザーの収益化はされないと想定される要件になりました。
500万インプレッションの条件を満たす方法
ライブドアニュースやバズポストにリプライをすることでインプレッションが伸び、500万インプレッションの条件をクリアするのは簡単でしたが、アルゴリズムが変化したことで、意味のないリプライのインプレッションは伸びづらくなっています。
今後の収益化の要件の変更で、この辺の条件がどのように変化していくかは今後のアップデート次第となります。
収益配分を有効にする方法とは?
収益配分の条件を満たしたら、プレミアム>収益化を確認すると、条件を満たしているかがわかります。また、条件を満たした段階で登録しているメールに通知が届きます。
収益を得るためにはどのような運用をするべきか?
新しいXの収益を得る基準は、コンテンツが獲得したエンゲージが基準になります。これは、表示回数が多いバズポストを繰り返すのではなく、いいね、リプライ、ブックマーク、コンテンツの試聴時間などが総合的に評価され、この収益の対象は、XPremiumのユーザーから得られたもののみが対象になります。
また、同じX Premiumユーザーでも、ティアが設定され、ティアの高いユーザー(おそらく獲得エンゲージ数が多く、過去に凍結などをしていないガイドラインに遵守しているユーザー)からのエンゲージは高く評価されます。
そのため、従来の広告収益配分のように、リプライを伸ばすことのみを考えなくてもよくなり、トレンドなどに紐付き、ニュース性の高いコンテンツを配信することで、収益が伸びる仕組みになると考えられます。
収益の配分はどの程度もらえるのか?
Xが収益化を開始した直後に、2ch開設者のひろゆき氏が、実際に得られた収益を公開しています。
匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者として知られる西村博之(ひろゆき)さん(同日時点でフォロワー数約240万人)は、約2328ユーロ(約36万6000円)の入金があったという。
イーロン・マスク氏の過去の投稿によれば、今回分配した収益は2月から7月末までの累計。つまり6カ月分の収益なので、例えばひろゆきさんの場合は月平均6万1000円の収益を出している計算になる。
X(Twitter)の収益化プログラム、有名人はいくら稼げた? グラドルや声優が公開(ITmedia news)
ただし、この点では改善が見られ、要点を掴んだ一部のユーザーが、月に10〜20万円の収益を稼ぐこともあったようです。なお、新しいサブスクリプションの収益は分配する収益化の仕組みでは、どの程度の金額が原資になっているかも分からないので、このあたりの金額はなってみないと分かりません。
まとめ
Xを収益化する方法には、サブスクリプションと収益分配の2種類があります。登録条件は以下の通りで、収益を得るためには、Stripeのアカウントを取得する必要があります。
サブスクリプション | 500人以上のフォロワーと、過去30日間に投稿をしていること、18歳であること |
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収益分配 | アクティブなプレミアムまたは検証済み組織サブスクリプションであるユーザー。(つまり、最低青バッジ以上のアクティブユーザー) 過去3ヶ月以内に少なくとも500万のオーガニックインプレッションがある。 少なくとも500人以上のX Premiumに登録しているフォロワーを獲得している。 登録している国と利用している国が一致している。 Xのユーザー規約を遵守している。 |
サブスクリプションは、特別なコンテンツを登録者のみに見せる仕様です。それに対して、広告収益分配は、投稿に対するリプライに表示される広告収益を分配する仕様であり、元のポストとリプライをつけた人に分配がされます。ただし、元のポストとリプライの分配される収益は異なっており、リプライを頑張っても大した収益にはなりません。
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最終更新日 : 2024年10月10日