グルメサイトの選び方とは?集客に強いサービス5選とその特徴
ディナーの営業を主軸にしている飲食店では、効率良く予約を獲得することが非常に重要です。顧客側の行動としては、目の前にお店がない限りは、現在予約が可能なのかを確認する習慣があります。そのため、予約を獲得したい飲食店にとって、その地域で活用されているグルメサイトを活用することが、集客の第一歩です。
このコンテンツでは以下のことがわかります。
- グルメサイトとは何か?
- 主要グルメサイトの解説
- 高級レストラン・料亭に強いグルメサイト
- グルメサイトの選び方
グルメサイトとは?
グルメサイトとは、一般的には、飲食店を探すことを簡単にする検索サービスのことを意味します。
また、グルメサイトが提供するサービスに飲食店側が参加することで、店舗のページをカスタマイズすることができて訴求力を上げることができるようになります。これによって、ウェブ予約を受け付けることができるようになります。また、サイト内の検索に優遇され、グルメサイトから集客することができます。
グルメサイトの特徴は、他の業種と比べると媒体数が多いため、それぞれによってコンセプトや特徴が大きく異なっていることが挙げられます。グルメサイトによっては、アプリのダウンロードに力を入れていることが多かったり、貯めることができるポイントの種類に違いがあることも注目すべき点として挙げられます。
飲食店が集客するのに、グルメサイトはなぜ重要なのか?
飲食店の予約サービスを展開するテーブルチェックでは、グルメサイトに関する意識調査を実施しています。このことから言えることは、飲食店を検索する時に、78.9%の人がグルメサイトを使っています。
また、各媒体ではポイントが予約席数に応じて付与されることもあり、Web予約を行う時は、グルメサイトを選んで予約される傾向にあります。そのため、大型の宴会や記念日の予約などの利用用途が明確な予約を取り付けたい時は、グルメサイトの導入が必要です。
主要グルメサイトの解説
美容サロンなどの予約サイトとの違いは、グルメサイトはサービス数がとても多いです。そのため、どのグルメサイトを使えば良いのかわからなくなることがあります。ここでは、集客力のグルメサイトを選定していきます。
①食べログ
- グルメサイトと同時に日本最大の口コミサイトでもある。
- レストランと居酒屋どちらにも強い。
- サイト自体の集客力がグルメサイトの中では最も高い。
食べログは、グルメサイトである面と口コミサイトである面があります。食べログの評価で3.5を超える店舗は、優良な店舗として認識されるため、サービスで勝負する飲食店であれば、食べログの評価が第三者の評価として挙げられます。また、利用者の客層は広く、レストランと居酒屋どちらにも強いです。
食べログで活用できる機能・プラン
機能名 | 詳細 |
---|---|
表現力アップ | 店舗ページ編集機能で、お店のこだわりやウリを多くのユーザーに伝えることができます。 |
アクセスアップ | 食べログ内の検索結果で優先的に表示されることにより、あなたのお店を多くのユーザーに発見してもらうことができます。 |
近隣店ページバナー | 同エリア×同ジャンルの他店舗のページ内にお店のバナーを表示します。近隣の人気店や競合店などのページでのPRができる他、同エリアでお店探しをしているユーザーへアピールができます。 |
トップページバナー | 食べログトップページ、都道府県のトップページ、都道府県以下のエリアトップページにあなたのお店のバナーを表示します。ジャンルを定めず、同エリア内でレストラン検索をしているユーザーに訴求することができます。 |
ゴールデンタイム強化 | アクセスと予約数が多い時間帯=ゴールデンタイムに検索結果で上位表示されるようになります。集客したい曜日や狙うターゲットに応じて枠を選び、出し分けすることでアクセスアップの効果をより向上することができます。 |
ライト | ベーシック | プレミアム5 | プレミアム10 | |
月額固定費 | 10,000円 | 25,000円 | 50,000円 | 100,000円 |
表現力アップ | ||||
アクセスアップ | ||||
近隣店ページバナー | ||||
トップページバナー | ||||
ゴールデンタイム強化 | ゴールデンタイムから7枠/週 | ゴールデンタイムから14枠/週 |
食べログネット予約では、リアルタイムの空席を表示することができ、当日の集客にも対応することができます。予約機能のみの活用が可能で、導入費と固定費がかかりません。ネット予約は、ディナータイムでは200円/月、ランチタイムでは100円/月かかります。
食べログの集客力を活かすためには、食べログPRのアクセスアップの機能が重要です。この機能がないとサイト内検索で上位表示される見込みがなくなってしまうためであり、予約数を増やすのであれば、ベーシック以上のプランを選択しましょう。
②ぐるなび
- 居酒屋の集客に強い。
- 月間ユーザー数が多く、楽天会員にアプローチ(月間ユーザーは、5,600万人(2019年12月))
- 無料からでも利用することが可能。
- Google、LINE、Instagramと連携が可能。
ぐるなびの特徴は居酒屋の集客に強いことが特徴で、関東圏の集客に強いグルメサイトです。また、ぐるなびの特徴は様々な他サービスとの積極的な連携にあります。たとえば、1億以上の楽天会員にアプローチすることや、Google、LINE、Instagramと飲食店の集客に使うツールと連携しています。プランも新しくなっており、低リスクで導入が可能になりました。
ぐるなびで活用できる機能・プラン
プラン名 | 月額固定費 | 機能 |
---|---|---|
ライトプラン | 10,000円 | ぐるなびページ掲載、ネット予約、SNSアカウント作成代行、台帳機能付与、ポイント選択 |
ベーシックプラン | 30,000円 | ライトプランの機能に加え、ディスプレイ広告、無断キャンセル保険、コンサルティングサービス |
③ホットペッパーグルメ
- 地方都市に強いグルメサイト
- 美容サロン系最大のホットペッパービューティーとの姉妹サービス
- 累計利用者数が多い
ホットペッパーグルメは累計利用者数が5億人超を誇る、ネット予約No.1のグルメサイトです。豊富な検索機能と情報量で、お店の魅力を最大限にアピールできます。
ホットペッパーグルメはエリア検索や料理検索だけでなく、ユーザーの求めるさまざまなニーズに応えられる豊富な検索機能があります。これにより、ユーザーは自分の好みに合ったお店を簡単に見つけることができます。料理・ドリンク・テイクアウトメニューなどの説明や写真、感染症対策情報をご自身で簡単に設定・掲載することができます。
ホットペッパーグルメの機能・プラン
ネット予約手数料は、無料掲載プランでは、ランチタイムでは50円/人(税抜)、ディナータイムでは200円/人(税別)の手数料がかかります。また、サイト内検索のランキングは、掲載プランによりますので、詳しくはお問合せください。
高級レストラン・料亭に強いグルメサイト
高級レストランや料亭の予約では以下の2つのグルメサイトが強いです。需要は、記念日や会食が大きく、この2つの需要に訴求したマーケティングメッセージをわかりやすく伝えることが重要です。
成果報酬プランを選択することができるため、主要なグルメサイトのほかに、第二、第三の集客源として導入するのが良いでしょう。
①一休.comレストラン
- 厳選された高級レストランの予約サイト
- 固定費ゼロ&成果報酬型
- 特別なシーンでの利用が多い
一休.comレストランは、厳選された高級レストランの予約が可能なグルメサイトです。ユーザーは、予約したい日付やエリア、こだわり条件を絞って検索し、自分の理想に合ったレストランを見つけることができます。一休.comレストランは、記念日や接待、お祝いの席など、特別なシーンでの利用が多いです。これにより、高単価の予約が見込めます。
一休.comレストランに掲載するためには、審査に通る必要性があります。また、掲載費用のほかに、月額固定費はかかりませんが、ネット予約の売上に対する成果報酬費が発生します。
②ヒトサラ
- 高級感のあるページによる訴求が可能
- 固定費がかかるプランと成果報酬プランを選択することができる
- 特別なシーンでの利用が多い
ヒトサラは、飲食店のブランディング効果が高い媒体です。広告に使われる画像は、ヒトサラのカメラマンによって撮影されるために、シズル感が掻き立てられるような写真に仕上がっています。料理、店内、料理人が撮影されることで、ユーザーはストーリーを感じ、お店の予約を行います。
ヒトサラには、料金プランが2つあり、月額固定費がかかるプランと一休.comレストランと同じネット予約されたコースの売上に対する成果報酬プランのどちらかを選択することができます。
グルメサイトの選び方
グルメサイトで重要なのは、以下の3つです。先に取り上げたものほど優先度が高いです。
- 集客が実際にできること
- 1人あたりの獲得単価が低いこと
- ターゲットが合致した宴会が獲得できること
集客が実際にできること
グルメサイトを導入しても、実際に集客ができなければ意味がありません。現在は、グルメサイト以外の方法でも飲食店を発見することができるため、選定にも工夫が必要です。
アプリ経由の集客はデータがありませんので推定ができませんが、SE RankingでGoogle検索経由での集客力が推定できます。ドメインベースで比較をすると、SEOには、食べログ、ホットペッパー、ぐるなびの順に強いです。
ただし、これだけで選定することができません。集客するためには、サイト内で露出することができなければ意味がありません。
そこで、導入を検討するときは、グルメサイト内の競争性やサイト内で十分に露出ができるようなPRプランを検討した上で、グルメサイトを選定する必要があります。また、地域ごとによく予約によく使われるグルメサイトは異なります。これらの情報は営業から確認することができます。
1人あたりの顧客獲得単価が低いこと
グルメサイトは、月額固定費で良し悪しを決めてしまいがちですが、集客ができることを前提にした時は、顧客獲得単価を低く抑えないと利益率に影響します。顧客獲得単価とは、広告費を集客数で割ることで算出することができます。
顧客獲得単価は、実際に出稿しないとわからない点がありますが、近い業態の店舗の事例があれば、ある程度の予測はすることができます。
ターゲットが合致した宴会が獲得できること
宴会は、客数をまとめて獲得することができるため、売上を大きく上げるためには積極的に獲得していく必要があります。
たとえば、ぐるなびやホットペッパーグルメは宴会に強いグルメサイトですが、それぞれに得意とするターゲット層があります。単価の安い宴会プランが並んでいる中で、自店舗だけ浮くようでは顧客獲得が望めませんので、導入検討の前に、検討しているグルメサイトに加盟している競合他店を確認するようにしましょう。
まとめ
グルメサイトは、宴会、会食や記念日のお祝いなどお店を条件で探す必要があるディナータイムの主要な集客方法です。
グルメサイトの導入を検討するときは、集客力の強い主要なグルメサイトから導入を検討し、お祝いなどの用途に特化したグルメサイトをサブで導入していきます。
また、グルメサイトを導入する時は、月額固定費だけでみるのではなく、集客できる可能性が高く、獲得単価を可能な限り低く抑えることができる見込みのあるものを検討します。
飲食店の集客方法
条件を制限した集客
最終更新日 : 2024年7月17日